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2011年3月18日(金) 19:30 |
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林原美術館の今後は
会社更生手続き中の岡山市のバイオ企業・林原のメセナ事業の1つ、林原美術館の役員会が開かれました。 これまで美術館は、林原の寄付金で運営してきましたが、スポンサー企業が見つかるまでの当面の間は、林原から資金を借り入れ運営することなどが決まりました。
林原美術館の役員会は、林原の更生管財人代理の森倫洋弁護士や美術館の理事長である石井岡山県知事など14人が出席して行われました。 会は非公開で行われ、美術館の2011年度の事業計画や、これまで林原の寄付金に頼っていた運営資金を、今後どのようにして調達していくかなどが話し合われました。 林原美術館によると、運営資金についてはスポンサー企業が見つかるまでの当面の間は、林原から資金の借り入れを行うことが決定したということです。 融資額は最大8000万円で、月々の支払いなどで必要な時に必要な額だけ、裁判所の許可を得て借り入れるということで、裁判所も問題ないと話しているということです。 また、借り入れに対して美術館の収蔵品の中で林原健元社長と靖元専務の所有となっている品が、担保として設定されるということですが、国宝などの重要な品はその中に入っていないということです。 また、人件費など約2000万円の経費を削減するとともに、収入を増やすため、今年6月の企画展から大人の入館料を500円に値上げすることなどを決めました。 役員会後の会見で林原美術館は、「美術館の事業継続に向けて県民の協力もお願いしたい」と述べました。 林原美術館では、林原の更生計画の中で収蔵品が分散されないよう求める署名活動も今後行っていきたいとしています。 林原は今後、管財人のもとで今年の11月18日までに更生計画をまとめるとともに、7月中を目途にスポンサー企業を決定する方針です。 メセナ事業もまとめて支援してくれるスポンサーがみつかるのか、今後が注目されます。
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