9日目、宮城で男性奇跡的救出＝死者・不明1万8千人超―東日本大震災

　陸上自衛隊に入った連絡によると、19日午前9時ごろ、宮城県気仙沼市本吉町の倒壊した民家から若い男性が奇跡的に救出された。東日本大震災発生9日目で約186時間ぶり。男性は外傷はないが衰弱しており、ショックで話ができない状態といい、同市の病院に運ばれた。
　現場は同市本吉町二十一浜のJR蔵内駅から西に約1キロ離れた場所で、第4師団第16普通科連隊（長崎県大村市）の隊員が救出した。民家の住人とみられるという。
　警察庁の19日午前9時時点のまとめでは、死者・行方不明者は1万8000人超。死者の内訳は宮城が4289人、岩手が2233人、福島が619人など、12都道県で7197人。行方不明者は岩手が4253人、福島が4395人、宮城が2252人など、6県で1万905人。
　避難所で生活する人は秋田を除く東北5県と茨城、栃木、新潟の計8県で約38万8000人。うち、宮城が約18万8000人、福島が約13万2000人、岩手が約4万9000人。避難生活の長期化で亡くなる人も相次いでいる。