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8日ぶり20代の男性救助 宮城・気仙沼市 毛布にくるまり186時間

産経新聞 3月19日(土)10時18分配信

8日ぶり20代の男性救助 宮城・気仙沼市 毛布にくるまり186時間
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地震、津波に加え火災に見舞われた鹿折地区を捜索する消防隊員=15日午後、宮城県気仙沼市(古厩正樹撮影)(写真:産経新聞)
 陸上自衛隊東北方面総監部に19日入った連絡によると、東日本大震災による大津波で被災した宮城県気仙沼市で同日午前9時ごろ、若い男性1人が被災から8日ぶりに救出され、同市内の病院に搬送された。命に別条はないという。

【フォト】瓦礫の山となった気仙沼市で懸命に捜索する親子

 病院によると、救出された男性は20代のモリヤ・カツハルさん。

 震災現場などで生存率が急激に低下するとされる被災後の「72時間(3日間)の壁」を百時間以上も超え、11日の大震災発生から実に約186時間ぶりの“奇跡の生還”となった。

 陸自によると、モリヤさんが見つかったのは、JR気仙沼線蔵内駅から西に約1キロの場所にある気仙沼市本吉町の「二十一浜地区」で、津波による大きな被害を受けていた。

 救助活動にあたっていた陸自西部方面隊第4師団の隊員が、1階が津波で流されて半壊状態の住宅の2階部分で、毛布にくるまっているモリヤさんを発見し、救出した。

 午前10時10分ごろに気仙沼市内の病院に運ばれたモリヤさんは外傷はなく血圧と脈拍は安定。詳しい容体は不明だが衰弱は激しく、ショックを受けて言葉が出ない状態という。

 気仙沼市の市街地では、地震と津波による被害に加え、震災直後には大規模火災も発生し、有数の水揚げを誇る漁港が壊れるなど大きな被害が出ていた。

 大震災以降、東北地方では冬型の気圧配置の影響から、各地で最低気温が氷点下を記録するなど厳しい寒さが続いていた。


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最終更新:3月19日(土)11時23分

産経新聞

 

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