2011年3月17日
シンディ・ローパーのコンサート会場では義援金を募っていた |
親日家として知られる米歌手シンディ・ローパー(57)が、東日本大震災復興へのパワーを呼び込んだ。16日、東京・渋谷オーチャードホールで「メンフィス・ブルース・ジャパンツアー2011東京公演」を開催。地震が起こった11日に来日。封鎖された成田空港に降りられず横田基地経由で羽田に到着した。15日の名古屋公演後、東京公演は被災者心情に配慮して中止も考えたが、「歌で勇気、元気を与えたい」という強い意向から、予定通り開催した。
08年9月の日本武道館以来、約2年半ぶり6回目の公演。シンディは「コンバワ・トーキョー」と日本語で呼びかけた。2月発売の最新盤「メンフィス・ブルース」に収録された「JUST YOUR FOOL」など16曲を熱唱。「日本人はとても力強い。この困難な状況を頭脳と気持ちで乗り越えることができると信じています」とエールを送った。会場には被災者への義援金を受け付ける募金箱を設置。ロビー照明も約3分の1に落とし節電にも配慮した。【斎藤暢也】
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