「字幕プラネタリウム」を毎回楽しみにしてくださっているみなさん、又まだ見たことがない方にも常に新しい字幕・情報保障に挑戦している私たちの作業についてお話したいと思います。 名古屋市科学館の大きな特徴は、学芸員の方の楽しい生解説です。 「まごのて」では、あらかじめ何度かプラネタリウムに出向き、生解説をテープに取らせていただきます。そして、全文テープ起こしをします。 それをもとに、13文字3行一つまり39文字で文章が完結するように、要約していきます。完成した物は、「まごのて」会員の難聴者により、分かりやすいかどうかチェックします。こうして、事前に約700枚の要約字幕か出来あがります。 当日「生解説」が始まりましたら、それに合わせた字幕を「まごのて」が、用意してある要約字幕700枚程の中から選びます。 当日のアドリブは、「なごや組」がリアルタイムで打ち込み、双方の協力で、星空と共に字幕がドームに映し出されるのです。
字幕は聞こえない方に理解してもらえるよう科学館の方々の協力を得て打ち合わせをしていますが、対応が遅れ、少しずれて出ることもあります。 また読み切れないうちに次の字幕を出さないように、実際に裏の調整室のモニターで字幕を読んでいます。健聴の方には不満が残るかもしれませんが、ご理解を頂いて一緒に楽しむことができたら嬉しいと思います。 「プラネタリウムを見てもわからない」と諦めていた聴覚障害者のみなさん、ぜひ一度このイベントにご参加下さい。 私たち「名難聴・なごや組・まごのて会員一同」が、科学館のご協力も得て、頑張って字幕制作に取り組んでいます。私たちと一緒に楽しみましょう。 |