【福岡】強姦未遂事件で一部無罪、男に懲役10カ月

03/10 21:32 更新

福岡市のマンションで女性に乱暴しようとしたなどとして、強姦未遂や傷害などの罪に問われた36歳の無職の男に対する判決で、福岡地方裁判所は10日、傷害罪についてだけ有罪とし、懲役10カ月を言い渡しました。起訴状によりますと、無職の36歳の男は2007年、20代の女性をマンションに引き込み乱暴しようとした後、下着を盗み腰などを蹴って軽傷を負わせたとされていました。検察側は懲役6年を求刑していました。10日の判決で福岡地裁の野島秀夫裁判長は「『男のことを知らない』という被害者女性の供述は信用できず、『合意の下だった』という男の供述は排斥しがたい」と判断しました。また、男の捜査段階での自白調書については「警察が誘導した可能性があり、任意性に疑いがある」として採用しませんでした。そして、住居侵入と強姦未遂、窃盗の3つの罪については無罪とし、傷害罪だけ有罪と認め、懲役10カ月を言い渡しました。