救援帰りの警察官らが活動報告 兵庫 |
「あれほどの被害が出るとは・・・」 |
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兵庫県の警察官や消防隊員らが東日本大震災の被災地での救援活動から戻り、現地での活動を報告しました。
東日本大震災の発生直後に岩手県に出発し、人命救助などにあたっていた兵庫県警の警察官47人が16日、兵庫県に戻りました。派遣されていたのは機動隊員などで、中には阪神淡路大震災で救助活動を経験した人もいるということです。戻ってきた広域緊急援助隊の播磨弘隆大隊長は「あれほど津波というのは大きな被害が出るということは現地に行って初めて認識した。まだ多く孤立されてる方がいるので、一人でも多くの人を救出する業務に従事したい」と話しました。兵庫県警からは16日にも、第2陣となる警察官15人が岩手県に向けて出発しています。また兵庫県豊岡市では、被災地で救援活動にあたっていた消防隊員8人が戻りました。隊員たちは宮城県の南三陸町で生存者の捜索にあたったということです。
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2011/03/17 0:47:
更新) |
佐用町が宮城・栗原市へ職員と救援物資 |
水害のときの恩返しを・・・ |
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兵庫県佐用町は、おととしの水害の際に支援をしてくれた恩返しをしようと、東日本大震災の被災地に救援物資などを送りました。佐用町はおととしの水害の際、宮城県栗原市から復興計画のアドバイスや白米の提供を受けました。今回、その恩返しにと現地に職員4人を派遣し、非常食や毛布などを救援物資として送りました。現地に向かう職員は「痛みが分かるものとして物資とともに佐用町の2万人の方々の気持ちを届けたい」などと話しました。佐用町では現地で情報収集をしたうえで、今後の具体的な支援策を決めたいとしています。
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2011/03/17 0:44:
更新) |
近畿・徳島から救援物資を送るには |
救援物資を被災地に |
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個人での物資の支援が難しいなか、自治体などでは企業や個人の思いを被災地に届けようという取り組みが始まっています。
和歌山県の施設には16日、箱詰めされた毛布や布団約1500枚が集められました。
この物資は地元の企業などから提供されたもので、県の備蓄品とともに、緊急車両で被災地の岩手県に送られます。
なかには、1箱1箱励ましの言葉を添えた救援物資もありました。
【発起人の辻曙生さん】「せめてお風邪なんかひかないように、少しでも暖かくして明るく頑張っていただきたい」
さらに和歌山県では、個人からの救援物資を募る「緊急呼びかけ」を行いました。
募集するのは、飲料水・カップ麺・ウエットティッシュ・使い捨てカイロの4品目です。
17〜19日に、和歌山市では和歌山競輪場、その他の地域では管轄の保健所で集め、岩手県に送られるということです。
大阪府箕面市の社会福祉協議会でも個人からの救援物資の受け付けを始めました。
募集しているのは、未使用のタオルや毛布、消費期限が切れていない食料品(生もの以外)、粉ミルク、紙おむつで、箕面市以外の人からも多くの物資が寄せられています。
【物資を寄せた人】
「私も阪神大震災を見てるから、みんなの輪になったらいいと思います」
「息子が食物アレルギーをもってるので、アレルギーの子の食べ物が特に手が回らないと思うので、早く届いてくれたらなと思います」
阪神・淡路大震災の経験から、集められた物資は品物ごとに仕分けして箱詰めし、被災地で配りやすいようにされています。
輸送をするのはボランティアの運送会社で16日午後、10トントラックに積み込まれ、第一便が岩手県釜石市に向かいました。
<箕面市社会福祉協議会ボランティアセンター>
072−749−1535
救援物資の受け付けは以下の自治体でも行われています。
衣類や毛布・タオルなどは未使用のものに限ります。
被災地の方々に救援物資が効率よく届くように、今後、自衛隊が物資の輸送をサポートするということです。
<兵庫県> 078−362−9821
未使用のコート・防寒着
17日〜24日・三木総合防災公園
<大阪・高石市役所> 072−265−1001
未使用の毛布・タオル・衣類生理用品・紙おむつ・粉ミルク
<姫路市役所> 079−221−2111
未使用の毛布・タオル・下着など
<徳島県> 088−621−2297
飲料水・食料品・粉ミルク・毛布・おむつなど
電話相談の上で受け付け
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2011/03/16 19:34
更新) |
大震災 近畿でも物資不足 |
冷静な対応呼びかけ |
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大阪市浪速区にあるホームセンターでは、東日本大震災を受けて、防災関連の商品を買い求める客が殺到。
懐中電灯のほか、乾パンなどの非常食や水を入れるタンク、ガソリンの携行缶などが売り切れとなっていて、入荷の時期も決まっていないということです。
来店した理由を客に尋ねると、「東京の会社の人に欲しいって言われて送ろうと思ったんですけど、なくて…」「お金持ってスーパーに走っても物がない、お米ない、ローソクないでしょ。だから大阪に電話がかかってきたんです」などと話し、頼まれた商品を1つ1つ探しています。
被災地や関東方面に住む親せきや友人に送ろうと、関西で物資を買い求める人が急激に増えているのです。
しかし、被災地はまだ交通網が寸断されている地域が多く、ほとんどの宅配業者が東北地方への配送を停止しています。
ダイキなんば店の市川正博副店長は、「東北方面は道が通れないということで配達は一切受け付けていません。皆さん冷静になって頂いて、(関東方面には)最低必要なものだけを送る形にしていただきたい」と呼びかけています。
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2011/03/16 19:33
更新) |
被災地向けのフジ募金に城島選手らが寄付 |
プロ野球・長崎県人会が寄付 |
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阪神タイガースの城島選手や下柳選手らプロ野球・長崎県人会のメンバーが、フジネットワーク募金の被災地救援募金に150万円を寄付しました。
「僕らには義援金や物資を送ることしかできないので」(城島選手)フジネットワーク募金の「被災地救援募金」の振込み口座は、みずほ銀行・東京中央支店、普通預金の2255522です。
4月30日まで受け付けています。
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2011/03/16 19:30
更新) |
被災者向けの公営住宅 入居が始まる |
近畿で計4000戸無料提供 |
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近畿各地の自治体では被災者に対し無料で公営住宅の提供を始めています。大阪では早くも被災者が入居しました。
福島第一原子力発電所から3キロしか離れていない自宅で被災した佐藤さん親子は、緊急退避を命じられたため母親が住む大阪に避難しました。そして16日午後、大阪市が無料で提供した市営住宅に入居しました。
佐藤明子さんは「雨、風がしのげただけよかった」と話していました。娘の美華さんは、「いまも避難所で生活している人が一杯なのでちょっとうしろめたい」と複雑な表情を浮かべました。市営住宅500戸を提供する大阪市には、すでに100件を超える問い合わせがあり、佐藤さんを含め5世帯の入居が決まりました。このほか兵庫県や神戸市、京都府などでも空室の公営住宅を用意していて近畿ではあわせて4000戸が無料で提供される見込みです。
問い合わせ先(平日)大阪市(06)6208ー9264〜6.
兵庫県(078)230ー8460.神戸市(078)322ー6626.
京都府(075)414ー5366.滋賀県(077)528ー4234.
奈良県(0742)27ー7544.和歌山県(073)441ー3210.
(入居可能期間は6ヶ月から1年間)
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2011/03/16 19:15
更新) |
京都市消防隊員 被災地の様子を語る |
「はるかに想像を超えた惨状だった」と話す |
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東日本大震災で、壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町に派遣されていた京都市消防局の隊員が、現地での様子を語りました。
会見で、京都市消防局指揮支援隊の司馬田宏隊員は、「計30人の方を発見、救出したが、いずれもお亡くなりになっていた」「土台から建物がすべて崩壊していた。こういうことは阪神大震災ではありませんでしたし、はるかに想像を超えた惨状だった」と語りました。京都市消防局からは105人の隊員が、地震当日に26時間かけて、南三陸町に出向き、救助活動を行ないました。
南三陸町では今も、239人が行方不明になっています。
京都府指揮隊(京都市消防局)の藤木壮二隊員は、「後続の部隊に託して、1人でも多くの生存者を救出していただきたい」と話していました。京都市消防局では、後続部隊84人が救助活動を続けています。
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2011/03/16 12:34
更新) |
徳島県 被災地に支援チーム派遣 |
医療救護や心のケアなどで支援へ |
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一方、徳島県は関西広域連合の一員として、被災地支援チームを宮城県へ派遣しました。
徳島県から宮城県に派遣されるのは、徳島県立中央病院の医師や臨床心理士、保健師ら17人です。
17人は、医療救護や災害支援や心のケアなど4つのチームに分かれて、被災した避難住民などの支援にあたります。
出発に先立ち、16日の午前9時半から壮行会が開かれ、飯泉嘉門知事は、、「被災地の皆さんの心が折れない生活が、復興できる支援をお願いしたい」と激励しました。
支援チームは17日までに宮城県に入り、仙台市やその周辺の避難所などで支援活動をすることにしています。
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2011/03/16 12:23
更新) |
大阪府下の15市 給水支援へ |
岩手県盛岡市で給水活動へ |
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大阪からも被災地の岩手県に向けて、給水などの支援に向かいました。
名神高速道路の大津サービスエリアには、16日午前10時、豊中市や吹田市など大阪府下の計15の市から、給水車14台と救援物資を積んだ12台の車が集結しました。
主に、被災で水道の使えなくなった岩手県盛岡市で給水活動を行う目的です。
豊中市上下水道局・上原忠課長補は、「(今回の被災で東日本で)100万世帯で断水している。長期にわたり、給水活動をしていく」と話しました。
給水車などは今夜にも岩手県盛岡市に到着する予定で、到着後、まもなく給水活動など災害支援を行うということです。
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2011/03/16 12:19
更新) |