海上保安庁は18日、震災発生当時に巡視船「まつしま」(959トン)が、津波に遭遇したときのレーダー画像や動画を公開した。
「まつしま」は11日午後3時50分ごろ、福島県相馬市沖5キロを航行中に津波に遭遇した。レーダーは本来、他船や陸地、障害物などを見るためのものだが、画面には「まつしま」の右側に帯状となった津波がはっきりと映し出されている。また公開された動画には「波高が10メートル以上ある」「ガラス割れるかもしれないから気をつけろ」「総員、つかまれるところにつかまれ」「頼むぞ」と緊迫した船橋の様子が生々しく記録されている。
「まつしま」に損傷などはなく、現在も被災者の救難活動などを行っている。【米田堅持】
2011年3月18日