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福島沿岸、津波のつめ跡くっきり 衛星「だいち」画像

2011年3月18日10時5分

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写真:「だいち」が撮影した福島県南相馬市付近の海岸線。内陸側に向けて3キロ近く冠水したことが分かる=宇宙機構提供拡大「だいち」が撮影した福島県南相馬市付近の海岸線。内陸側に向けて3キロ近く冠水したことが分かる=宇宙機構提供

 東日本大震災の発生の前後で、福島県の海岸沿いの地形が大きく変化した様子を、宇宙航空研究開発機構の地球観測衛星「だいち」がとらえた。同機構が17日、緊急観測の結果を公表した。

 南相馬市の沿岸地域では、震災前の2月には、モザイク状に整然と田畑が並んでいたが、被災後の3月14日の画像では、広い範囲で押し流されていた。「だいち」の画像では、山や緑地は赤色、海は紺色に表示している。

 東京大学地震研究所の佐竹健治教授(地震学)は「津波によって海岸線から3キロ近くまで浸水している。地震から3日たっても海水が残っているのは地表が沈降したためだと考えられる。地殻変動の観測でも、福島、宮城両県の沿岸が最大75センチ沈降したことが明らかになっている」と話した。(山本智之)

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海岸線
大震災
地殻変動

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