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プロ野球のセ・パ両リーグと加藤良三コミッショナー(69)は17日、東京・内幸町の日本野球機構(NPB)で会見を行い、再考していた公式戦の開幕日をセ・リーグは予定どおり3月25日、パ・リーグは4月12日とすることを発表した。セ・リーグの新(あたらし)理事長(ヤクルト)は開幕に向けて「準備を進めていく」というスタンスを強調。電力や原発問題の進ちょく状況によっては中止もあり得るとした。パ・リーグは延期した試合を後ろにずらしたり、予備日に組み込むことで、あくまでも全144試合とクライマックスシリーズの消化を目指す。
異なる「答え」にはなったが、両リーグとも前へ進むという姿勢に変わりはない。加藤コミッショナーは、こう言い切った。「世論の賛否両論は十分、理解している。私も多くの方から意見を頂いた。復興のメドがつくまでじっと待てばいいのか。国難の時こそ真剣勝負を見せるのが責務。野球を通して日本に、世界に元気を与えるのが(球界の)使命だ」。セ・パの全試合をチャリティー試合とし、観客と選手の安全を最優先に運営していくことを約束した。
この日、首都圏では電力不足のため、夕方から大規模停電の可能性があった。もしも、開幕の日に同様のケースが起きたら…。新(あたらし)理事長は「準備を粛々と進めるが、状況を見て中止を判断する。今日のような大規模停電は(中止や延期の)対象になるかもしれない」と説明した。
セ・リーグが25日開幕に踏み切ったのは、どの球団も予定どおりの開幕を望んだからだ。本拠地6球場ともダメージがなく、ゲームを消化できる状態にある。最も電力需要が逼迫(ひっぱく)する夏場を前に、日程を消化しておきたい。ファンや選手の安全を考慮しながら、まずは開幕し、試合不可能な局面を迎えれば、その都度対応していくというスタンスだ。
一方で、パ・リーグは楽天のKスタ宮城が大きな被害を受けた。神戸市のほっともっとフィールドなどを代替本拠地とするが、だからと言ってすぐに「興行」が出来るものではない。選手の移動や野球用具の配送手段の確保、ホテルの手配、チケットの販売などクリアすべき問題が山積している。また、計画停電の対象地域になりうるQVCマリン、西武ドームの試合時間も考慮する必要がある。25日の開幕は、現実的に困難だ。
パ・リーグの花井統括は「営業担当者と理事会のメンバーで(試合日程などを)再編成しています。時間をください。決まり次第発表します」と話した。延期する計44試合は、移動日や予備日に回すことで、日本シリーズ進出チームを決めるクライマックスシリーズは予定どおりの開催を目指す。場合によってはダブルヘッダーの開催もありそうだ。
今回のセ・パ両リーグの決定は、この日のうちに日本プロ野球選手会を通じて各球団の選手に通知された。18日には選手会が、各チームの意見を集約して対応を発表する予定だ。
◆セ・リーグ声明要旨
東北・関東大震災で、多くの尊い命が失われましたことに心より哀悼の意をささげますとともに、被災者の皆さま及びその家族の方々に謹んでお見舞い申し上げます。
セントラルリーグ6球団は、観客、選手の安全確保を最優先し、3月25日の開幕に向けて準備を整えていきます。今季の試合はすべて復興を後押しする支援試合といたします。
米国同時多発テロの後、メジャーリーグが試合を(6日後に)再開するにあたって、セリグ・コミッショナーは「野球は小さいけれど、人々が悲しむとき、連帯するとき、特別な役割を果たすことができる。野球は人々を鼓舞する力がある」との談話を発表しました。
私たちもまた、国民の復興の精神と野球の力を信じています。あらゆる工夫と努力を重ねて野球を続け、選手の真剣なプレーをお見せしながら復興を全力で支援したいと思います。
(2011年3月18日06時00分 スポーツ報知)
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