2011年3月18日12時5分
地中から大人の身長ほどに飛び出したコンクリート管=千葉県浦安市、吉井亨撮影
地中から道路や庭に噴き出した砂。一時は街中に積み上げられた=千葉県浦安市弁天、小沢香写す
地割れができた堤防道路の遊歩道=千葉県浦安市日の出8丁目、小沢香撮影
路上に飛び出したマンホール=千葉県浦安市日の出2丁目、小沢香撮影
避難所の中学校に水をもらいに来た主婦(51)は「個人の力ではどうにもならない」とため息をついた。自宅は40〜50センチも沈み、10度ほど傾いた。調査に来た修理業者は家に入るなり「気分が悪くなった」と言った。市全域で上下水道が被害を受け、トイレも使えない。
別の女性(34)は家から布団を運び出していた。「これからもさらに家が沈む」と言われたという。門が傾いた家から出てきた女性(81)は「何もかも傾いていて、いつも揺れているみたいでおっかない」と不安をもらした。
●東京
東京都内でも海岸に近い江東区や江戸川区で液状化が起きた。江東区は区内13カ所で液状化を確認。新木場駅南側で土砂が噴き出て道をおおい、ひびが入ったり波打ったりしている。江戸川区も東京湾に面した埋め立て地で、公園、緑地、民家の敷地などで砂が噴き出し、10〜30センチ陥没したところもある。(中村真理、小沢香、神田明美)