介護事業者を提訴したのは、遠方の家族か…
介護事業者を提訴 利用者遺族
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=010000010121600032010年12月16日 朝日新聞 ■「体調悪化 ヘルパー報告せず」 訪問介護サービスを利用していた釧路市の男性(当時71)が死亡した際、訪問介護事業者側が体調の悪化を把握していたのに家族への報告義務を怠ったとして、男性の遺族が社会福祉法人2社を相手に総額約2700万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、釧路地裁(小野寺健太裁判官)であった。事業者側は「報告の義務はなく、体調の悪化と死亡との因果関係はない」として請求の棄却を求めた。 一人暮らしだった男性は、「孤独死」の状態で発見されたという。訴状によると、男性は「要支援1」と認定され、昨年1月26日、事業者側が運営する地域包括支援センターのヘルパーの訪問を受けた。男性は顔色が悪いなど体調の悪化がみられており、翌27日、ヘルパーが再度訪問した時に応答はなかったという。事業者側は第2緊急連絡先である同市内の親族に連絡。第1連絡先の札幌市の家族へは28日になってからで、その際に家族は不在だった。男性は28日、死亡が確認され、医師の判定で同日午前4時ごろ、急性心臓死したとされた。 遺族側は「26日の時点で身体状態の悪化を予見することは可能で、早い段階で第1連絡先に報告すべきだった」と主張。これに対し、事業者側の代理人は「要支援1と認定されており、体調が悪ければ自ら病院に受診できた。予見可能性はなかった」とした。 事業者側は第2緊急連絡先である同市内の親族に連絡。第1連絡先の札幌市の家族へは28日になってからで、その際に家族は不在だった。札幌と釧路は遠いですが、どうして第1連絡先が『札幌市の家族』だったのでしょうか?複雑な家族間の事情がありそうですね。 また、『第2緊急連絡先である同市内の親族』は(27日に)連絡を受けて、どう対応したのでしょうか? 興味深いですね。 まあ、裁判は水物ですから、どういう判決が出るかは最後まで解りませんが… |
コメント(8)
そういえば私が病棟勤務医だったころ、患者さんが亡くなってからクレームをつけてくるのは決まって生前ほとんど患者の介護・看護に手を染めなかった人たちでしたね。
自分は何もせず他人にばかり要求する。それが日本人の標準形にならないことを願いたいものですが・・・
2010/12/17(金) 午後 5:17 [ ニーレ ]
介護業者さんもお気の毒に。なぜ連絡順位の第1が家族でなかったのか?近場の親族が便利だったのかもしれませんが、万が一を考えたら例え遠方でも家族にすべきでしたよねえ。
どれほど力を尽くしても24時間その方に付ききりに出来るわけでもないし、求められるハードルが高過ぎますね。
ご家族(ご遺族)の理解が得られますように、介護業者さんとその介護業者さんを利用してるその他の患者さん・ご家族のために願っています。
2010/12/17(金) 午後 6:39 [ 通りすがり ]
これは酷い
死体換金事件ですね
2010/12/17(金) 午後 10:56 [ わだやみん ]
要支援1ということは自分で歩けるレベルでしょう。体調悪ければ自分で電話して病院へ行くことも出来るでしょう。
ただ教訓としては何があっても第1連絡先、第2が先になったのは第1が不在の時しか通常はないはず。この1点だけがよく事情分かりません。
こんなんで訴えるなよな〜
2010/12/18(土) 午前 10:01 [ Taichan ]
ニーレさん、
確かにトラブルや訴訟の多くは、
普段は世話をしてない家族・親族によるものですよね。
なかなか難しい問題ですよね…
2010/12/18(土) 午後 1:16
通りすがりさん、その「親族」が「家族」に連絡してくれても良かったのですけどね…
(裁判では争点にはならないでしょうが…)
ご家族(ご遺族)の理解が得られることを、私も願っています。
2010/12/18(土) 午後 1:23
わだやみんさん、勝てばいいですが、
負ければ、ご遺族は訴訟費用の丸損になりますね。
(それがまた、憎しみを増幅する…)
損をしないのは弁護士だけです。
(手間暇を考えれば、割が合わないかもしれませんが…)
2010/12/18(土) 午後 1:27
Taichanさん、その辺は謎ですが、
普段「第1連絡先」に連絡した際の対応はどうだったのですかね?
「どうせ遠くて来ないのだから…」と思われてた可能性はありますね。
今後の対応の参考にしましょう。
2010/12/18(土) 午後 1:31