社会

浜岡原発の安全対策は きょう各地の動き
(静岡県)
東日本大地震により福島第一原発にトラブルが相次いでいることを受け県は18日、浜岡原発で津波対策などに関する現地視察を行った
18日は県の小林佐登志危機管理監らが浜岡原発を訪れ、冷却用の海水ポンプ電動機の周りに新たに防水板を設置することなどについて説明を受けたほか、非常用ディーゼル発電機の設置状況と備蓄燃料の量などを確認した。小林危機管理監は中部電力の津波対策について、福島第一原発で起きたことは起こりにくいと一定の評価を与えた。なお、定期検査中の3号機について地元4市の意向を尊重するとしながらも、電力需要の高まりを考慮して運転開始を容認する意向を示した。
また中部電力は浜岡原発の津波対策などについて、御前崎市内33の町内会長らに説明を行った。この中で、中電側からはすでに発電車両を配備したことや、津波に備えて敷地の海側1.5キロにわたって新たな防波壁を設置することが説明された。このあとの質疑で中電側は東海・東南海・南海の3連動地震が起きた場合、津波が敷地海側の砂丘を超えることはなく、さらに防波壁を作って二重三重の対策をとると答えた。
また県庁には、インターネットなどを介して集まった市民約90人が訪れ、川勝知事あてに要望書を提出した。要望書では浜岡原発の運転を止め自然エネルギーへの転換を図るよう県から中部電力に要請することを求めている。要望に対しては個人での賛同者1万2070人に加え、賛同する約1万5000通のメールが届いているという。
[ 3/18 17:48 静岡第一テレビ]