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Re: 私が愛した日本というくにへ 3
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2011/ 3/18 14:19 [ No.3051 / 3051 ] |
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生まれたときから原子力があった
小学生の時近くの町に原子力発電所ができることを知った
ニュースを見た 新聞を読んだ 本を読んだ
インターネットのない時代の田舎の小学生
得られる情報に限度はあったがこれだけは判った
ふるさとのうみにげんぱつはいらない
出される作文はどんな題でも原発のことを書いた
親が小学校に呼び出された
お子さんは危険思想の持ち主です
高校生のときのグループ研究
ちょうど柏崎刈羽原子力発電所１号機が運転をはじめた
みんなで見学に行こう
わが町より小さな漁村の駅 小さなストーブで暖を取る売店のおばちゃん
バス停を訪ね原発を目指す 海沿いの道 背の高い枯れた植物
バスとほぼ同じ高さの網の柵はできたばかり ここからは海は見えない
あの先に原子力発電所がある
一介の高校生 中に入れるわけも無い
できたばかりのサービスセンター
出迎えてくれたのは原子くんとアトムちゃん
あんぜんなの みらいのくりーんえねるぎーだよ！
かわいいキャラクターがにっこり笑いかける
模型と説明のパネルに全身総毛立つ 首筋がちりちりする
危険だ、みんな嘘だ、ここはあってはならないところだ
立っていられない 膝ががくがく震える
真新しいぴかぴかの啓蒙センター全部が私を震え上がらせた
ここはうそでぬりかためられている
そして私は故里の海を離れ東京に出る 柏崎は遠い
大学の講義室 ある集会 マスコミは報じていません
下請けの作業員は常に被曝しています 情報は開示されません
あの場所で得た衝撃が再び私を襲う 椅子に掛けているのに
崩れ落ちそうだ 原発が怖い 耐えられない 誰か助けて
だからわすれることにした
パニックよりも「死」を選んだのは私だ
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