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★アニカンインタビュー
霜月はるかインタビュー 1
ボーカルワークスアルバム第4弾『星空アンサンブル』2月23日発売!!

これまで様々なアニメ・ゲーム関連の楽曲を歌ってきた霜月はるか。その楽曲をまとめ上げたワークス・ベストアルバム最新作『星空アンサンブル』が発売される。今作には彼女のどんな想いが込められているのか? クリエイター集団・Elements Gardenとの融合を語った、ご自身による全曲紹介も必見です。


サウンド的にポップなものが今回は多い気がしています。

――2011年は本作『星空アンサンブル』も含めて、霜月さん関連のアルバムが早くも2枚もリリースされました。非常に精力的な活動ですね。

霜月 ありがとうございます。偶然発売時期が重なったというのもありますが、ライブの制作なども一緒に進行していたものなので、ここ最近はかなり目まぐるしく活動させて頂いていました。

――そんなお忙しい霜月さんですが、この『星空アンサンブル』でワークス・ベストとしては4枚目となります。

霜月 今回もゲームの主題歌などを中心に、今まで私が歌わせて頂いていた楽曲を纏めさせて頂きました。私の場合、ただタイアップとして主題歌を歌っている意識ではなくて、そのゲームのスタッフの一員として内側に入り込んで歌うことが多いので、それぞれ私自身の思い入れも深いんです。あと、今回は今までのワークス・ベストと少し毛色が違っていて、ブロッコリーさんのご縁でお仕事をさせて頂いた作品を中心に、アルバムを構成させて頂きました。

――そういう経緯もあって、今回のアルバムには統一感を感じました。それは恐らく、ElementsGarden(以下、エレメンツ)さんが制作された楽曲が多く収録されているからなのかな? とも考えたのですが。

霜月 それはあると思います。そもそも、私とエレメンツさんの接点を生んでくれたのも、ブロッコリーさんからお仕事を頂いたテレビアニメ『H2O』のEDテーマだった「カザハネ」からなんです。そのエレメンツ曲が多く収録されているのも統一感に繋がっていると思いますが、それ以外の曲も曲調やサウンド的にポップなものが今回は多い気がしています。とはいえ、自分的に異色な曲も何曲かありますが、バラエティ含めて1枚のアルバムとして楽しんでいただける作品になったように思います。あと、ここ最近は歌い手としての活動と、創作者としての活動が密接に絡んできている印象を自分自身で感じていて。

――と、いうのは?

霜月 今までゲームの主題歌……特にPCゲームの主題歌だと、私がオリジナル作品で志向しているファンタジー系の世界観とは遠く離れたロックやポップスを求められることもあったのですが、ここ最近は自分自身のカラーを出しやすい作品に関わる事が多くなった気がしています。

――霜月さんに対するイメージとして、幻想世界を歌うクリエイターという認識が広まり、その影響がシンガーとして受けている楽曲にも出始めているということですね。

霜月 そういうことなのだと思います。私自身、昔は自分の表現というものがまだ曖昧な時期もあって。ゲーム作品に関わらせて頂くことで、そのゲームのカラーに染まりながら歌を歌っていたんです。それによって引き出された感性もたくさんあったのですが、最近は自分自身の表現やクリエイティヴがあった上で、どうその作品と向き合うか……という考え方で歌を歌わせて頂いていますね。霜月はるかにしか出せない自分らしさについて、ここ最近は自然と考えられるようになったんです。だからこそ、さまざまな作品の楽曲が詰まったワークス・ベストでも、自然と統一感が出るようになったのかな?って。


TEXT/富田明宏
2011/03/18 13:00:00