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放射線量、福島県内で高レベル続く

2011年3月18日21時52分

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地図:各地で観測された放射線量拡大各地で観測された放射線量

 福島第一原発事故の影響で上がった放射線量は、福島県内では18日も通常より高い値が続いた。特に原発の北西30キロ付近では、1時間あたり150マイクロシーベルトという高い値が計測された。専門家は、一時的に上がっている可能性もあるが、注意深く経過を見守る必要があると指摘している。一方で全国的には下がる傾向だった。

 原発から北西に約30キロ離れた浪江町の計測値では18日午後1時32分に毎時150マイクロシーベルトを計測した。この地点付近は16日午前11時半は80マイクロシーベルトだったが、17日午後2時に170マイクロシーベルトに上がり、高レベルが続いている。

 毎時150マイクロシーベルトは、その場に7時間いれば、一般の人の年間放射線被曝(ひばく)限度量である1ミリシーベルト(1ミリは1千マイクロ)を超える値だ。

 このほか、福島県内では18日午後6時現在、1時間あたりの観測値として飯舘(いいたて)村で20.90マイクロシーベルト、福島市で11.10マイクロシーベルト、南相馬市で7.29マイクロシーベルトを記録した。

 また文部科学省が各都道府県の定点で観測した値(同日午前0時〜午後5時)によると、茨城、栃木、群馬、埼玉の4県で、平常時の上限を超える値が観測された。福島県と宮城県からは、データが届かなかった。

 福島県内で高い値が続く理由について、財団法人・日本分析センター(千葉市)の池内嘉宏理事は「ヨウ素やセシウムなどの放射性物質が大気とともに流れて、計測地点を通過した時点で高値になったのではないか。福島市などは、地面に降りた放射性物質から放射線が検出されている可能性がある」と話す。

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