引用
"同幹部は「現地の放射線のレベルは低くはないと聞いている。(隊員の健康に)リスクがあるのは承知の上だ」と語り、放水車が廃棄処分になる可能性にも言及。説明中は目を赤くした。警視庁では派遣隊員らと密に連絡を取り合ってきた。別の幹部は「ぶっつけ本番で、隊員の緊張はピークだろう」と明かし、「決死隊だ」と唇をかみしめた。警察庁幹部も「厳しい任務と思うが、しっかりやり遂げてほしい」と祈るように語った。"

地上放水11人、決死の任務=「リスク承知」「ぶっつけ本番」―警視庁 (時事通信)

こういうのは美談ではない。ここはうっとりするところではない。

(via jubileeline)

(jubileeline から)

写真
carudamon119:

東北地方太平洋沖地震 その2

carudamon119:

東北地方太平洋沖地震 その2

(ichizou012 から)

引用
"

勝谷誠彦の××な日々。
 2011年3月17日号外。<原発は今日の午後が勝負。関係者の命懸けの作業に祈りを>。


 福島原発は「剣が峰」を迎えている。今日の午後が勝負の時であるという見方が広がっている。
 自衛隊のヘリが文字通り「決死の」突入をやってくれた。

<福島第1原発、陸自ヘリが水投下/3号機へ計4回>

http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011031701000171.html

<陸自は事前に別のヘリで現場上空の放射線量を測定した上で、午前9時48分、7500リットルの容器に海水を入れた大型ヘリが3号機に水を投下。水は霧状になって原子炉建屋にかかった。
 投下は同10時ごろにかけ、2機で計4回。効果を発揮すれば周辺の放射線量が下がり、地上での作業の進展も期待できる。>
 防人のたちよ、ありがとう。これが可能になるとやがてはチェルノブイリの時のように砂を投下することでの「封じ込め」なども考えられるようになるかも知れない。
 放水車の突入も刻々と近づいている。
 <東京電力などによると、放水車は16日深夜、第1原発に到着。操作に当たる警察官らも茨城空港経由で現地に向かった。>
 これらのことと並行して、地味なのであまり大きく報じられないが、実は希望の光をもっとももたらしているのはこれなのだ。

<保安院:福島第一原発、午後に一部で電力回復も−最優先の作業>

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=aY66wLzVKka0

<3月17日(ブルームバーグ):原子力安全・保安院は17日午前の記者会見で、福島第一原発の原子炉について、同日午後に一部で電源回復が可能になるとの認識を示した。NHKが会見を中継した。
 保安院の広報担当者は会見で「きょう、うまくいけば午後に一部だが外部の送電線からの電源の回復が可能になるかもしれない。それは作業の中で最も優先すべきものだ」と述べた。>
 すべての惨事は外部電源の喪失からはじまっている。これが回復すると選択肢がずっと広がる。
 しかし、なぜこれを保安院に発表させるのか。先日来指摘している「情報の出口の一本化」がなされていなことはここでもわかる。それをNHKが報じて、他の大マスコミが引くということの効率の悪さ。あまりに無能ぶりをさらけ出してきた保安院が「戦後」のお取り潰しを避けるためにやっている発表ではないかと疑いたくすらなる。

 さまざまな情報を統合して私は分析しているが情勢が好転する可能性を書けるようになったのは、私がもっとも信頼する親しい人物が「少し希望が出てきました」と速報してきてくれたことが大きい。

川西琢也金沢大学准教授。

http://takuyakawanishi.wordpress.com/

環境モデリングの専門家なので被害の拡散などについて知悉している。今回の事態では「原発の中で何が起きているか」を解説する専門家ばかりが大マスコミに出ているが「放射能汚染が起きた時にどうなるか」を説ける専門家は実はあまり大きな声をあげていない。前者が後者の役割を兼ねていまっている面もある。
 実は昨日までは彼はかなり悲観的な見方をしていた。

http://takuyakawanishi.wordpress.com/2011/03/16/福島原発:放射線量に一喜一憂するより,避難範-2/

さきほどリンクしたトップページでこの論までの足跡を見ると、海外の情報などを分析しながらたどりついていったことがわかる。と同時にあとから検証できなかった情報は丁寧に消してある。
 首都圏の方々から「どうすればいい」と悲鳴のような声が聞こえてくるが、いまは、浮足立たず現場の決死の人々の活躍を静かに応援して欲しい。
 ひとつの目安としてはアメリカ政府は原発から80キロの退避を命じている。

<US alarm over Japan atomic crisis>

http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12766930

<The US state department has urged Americans living within 80km (50 miles) of Fukushima Daiichi, which lies 220km from Tokyo, to leave the area - a much wider exclusion zone than the 20km advised by the Japanese government.>

しかし、アメリカ人はそれでいいかも知れないが、私たちにはひとりひとりに社会の機能を護る責任がある。政府の指示にしたがって冷静に行動して欲しい。
 う〜ん、いまのところ一回目の投下のあとでは、ほとんど数値が下がっていない。何度も接近して投下することは防人の方々に更なるリスクをお願いすることだが。ひたすら、祈り上げる。
 ちなみに、川西金沢大学准教授は灘校の同級生で、毎週日曜日に付録としてお送りしている小説『天国のいちばん底』の「レッサー畔田」のモデルである。
 
 サイドでいろいろと重要な情報。
 外国船の東京湾への船舶の入港について荷主や船主の中に難色を示す傾向が出てきているとのこと。これが広がると、日本国への物資の輸送に重大な影響が出る。
 政府は関係者への情報伝達とともに、万一の時の代替港と陸上輸送の手段を考えて欲しい。
 ガソリンに関して。
 卸元にストックは充分にある。しかし首都圏においてですら、営業できていないスタンドが頻発している。これはまさにターミナルから末端への輸送が確保できていないためで、地方のタンクローリーを回すなどの対策を考えて欲しい。もちろん、最優先されるべきは被災地への輸送だ。
 これだけ輸送が問題になっている時に、私のもとには宅配便でNTT東日本からルーターのACアダプターが届いた。何やら焼損事故が発生したので交換してくれとのこと。
 何もこんな時に大量に送らなくてもいいと思うのだが。
 私としてはネットでの本の取り寄せなども含めて、不要不急の宅配便を使うことはやめよている。だから自分の新刊本の告知もそのうち。私の本はアマゾンなどで買っていただくことが多いのでね。偉いのは版元も同じ考えだと言ってくれたことだ。
 節約ということでいえばもうひとつ。
 自動販売機って何とかなりませんかね。あれは全国で膨大な電力を使っている。建物の中のものならともかく街角ののだけでも止めるといいと思うのだが。

 さすがに号外疲れです(笑)その間にちゃんと締め切りは守ってはいるが。
 私の机のまわりはえらい惨状を呈している。資料が飛び散り足の踏み場もない。関西から戻ってきてそのままの状態でカバンもあけていない。
 仕事場は地震で棚などが崩壊したまま全くの手つかずだ。頭が痛い。
 さて『WiLL』に臨時に頼まれた原稿と『天国のいちばん底』の今週分にとりかからなくては。『テンソコ』今週はさすがに休もうかと思ったけど、こういう時こそルーティンは守りたい。
 私も、頑張ります。号外の字数を増やして申し訳ないが、ささやかな日常でした。

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勝谷誠彦の××な日々。

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勝谷誠彦の××な日々。 
2011年3月17日号。<天皇陛下からいただいた「雄々しさ」という言葉を手に、さあこうべをあげて立ち向かおう>。


 3時半起床。
 日本中、いや世界中に散らばる同胞から「天皇陛下のお声を拝聴した」と震えるようなメールを頂戴している。
 雪が15センチも積もった被災地で、マーケットの「日本売り」に戦慄するロンドンで、自国民の離日の様子を流し続けるパリで、日本人たちは陛下のお声に接した。
 なぜ「その様子」を大マスコミは写して流さないのかと思った。陛下のお声は一方的なものではない。そこに国民との紐帯を感じさせてこそのお声である。ああ、そのことすらもうこの国の大マスコミの連中はわかっていないのだな、と感じた。
 今回のお言葉は「平成の玉音放送」だと私は思っている。あの時は日本国内だった。いまは世界中で、心ある日本人たちが佇立してそのお声を聞いた。昭和の玉音放送が私たちの心の底に響いているのは、聞き取りにくい昭和大帝のお声というよりも、頭を垂れ、嗚咽しながら聴いていた臣民の姿である。「兆し」としての皇室とはそういうものだ。
 「天皇陛下のお言葉に聞き入る被災者たち」というような絵がほとんと出てこないことは、これからの皇室と私たちとの関係において、相当深刻なものだと思う。
 この国の復興のためにも私たちが心を入れ換えなくてはならない。ここで言う私たちはほとんどの良民常民のことではむろんない。皇室と国民の間をつなぐ役割を独占していながら、それを放擲している奴らだ。
 だからこそ陛下は「私たちに直接」語りかけられたのである。ここにも私は陛下の強いお怒りを感じるのだ。
 昨日、全文を、と書いたが私ごときがいちいち注釈するものではないと考え改めた。
 <「深く心を痛めています」/天皇陛下のメッセージ全文>

http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY201103160316.html

 ひとつだけ。
 <そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。>
 ここで<雄々しさ>という言葉を選ばれた叡慮に私こそ「胸をうたれ」る。
 「雄々しい」という言葉はもともと「男らしい」という意味だ。田嶋陽子センセイなどなら「じゃあ被災者の女はどうするのよォ」と文句をいいそうだが、同時に「雄々しい」には「勇ましい」という意味がある。陛下がお使いになられたのはもちろんこちらの方としてであろう。
 被災者に関して大マスコミにあふれている言葉は「たくましい」「立派に」「負けない」などだ。いずれもよく考えると上から目線であり、憐憫の情が含まれている。
 しかし陛下は「雄々しい」と言われた。そこには逆境にあって毅然とこうべを高くかかげて未来を睨んでいる、拳を握りしめている大和民族の姿がある。<雄々しい>は<これからの日々を行きようとしている>にかかるのである。「あなたたちの勁さを知っている。信じている。だから大和島根はかならず立ち直る」と励まして下さっているのである。
 この言葉を座右として私たちは行軍を始めなくてはいけない。この極東の小さな列島を、陽がまた昇る国にするために。

 ああ、もうひとつ。こちらは申し訳なさに身が竦む思いがすることである。陛下はこうも言われた。
 <海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。>
 私の深読みかも知れないが「陛下はわかってらっしゃるな」と感じた。<海外においては>とわざわざ外からの論調を引用されているからだ。ご自身のお耳に入っている情報では必ずしもそうではないとお思いなのかもしれない。だとすればここでも「私は知っているよ」と背中で叱っておられるのだ。
 皇居のお膝元である私の仕事場のまわりのコンビニからは食べ物やトイレットペーパーなどの生活用品が徹底的に姿を消している。近くのセブンイレブンは本社の近隣にあるせいもあって同社の「フラッグシップ」である。商品もスタッフも最高のものを揃えている。ここからも、そうした品々が消えた。昨日の夕方、あたりを視察に出かけた私は呆然となった。それでも基幹店なので懸命の努力をしたのかオニギリとなぜかペヤングのソース焼きそばだけが大量に並んでいた。
 オニギリはいつものようなバラエティに富んだものではなく、具は違っても姿はただ一種類。ノリで全体を巻いたものだけである。おそらくラインを一本化して増産につとめているのだと思う。ソース焼きそばは確か会社の所在地が群馬県の伊勢崎市だったので、比較的早く入荷したのかも知れない。
 そういう意味で、流通や販売側も頑張っている。西日本の電池や携帯カイロの工場は24時間のフル生産だそうだ。
 私が許せないのは「買い占める奴ら」なのである。関西や他の地域でも程度の差はあっても似たような状況のところが多々あると聞いた。
 <取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示している>のは物資不足に泣いている被災地の方々であって、都会でぬくぬくと暮らしている連中がモノを「強奪」していくさまはとても海外の人々に褒めてもらえるようなものではないと私は思う。
 かねてから私はいまの日本では都市と地方の対立が深刻だと言っていた。さまざまな地域政党ができ始めていたのも、そういうことが背景にある、と。今回のこの現象は、はしなくも日本人のその深層心理を露呈してしまった。あとあとの日本人全体の団結に、長く影響を及ぼしかねない。
 この傾向を助長してきたのは東京に陣取ってそのクラブ室から情報を垂れ流し続けてきた大マスコミにほかならない。
 昨夜の『報道ステーション』には仰天した。あの貧乏神のような男が冒頭「被災地の様子はあとで観ていただくことにして」というようなことを言う。被災地よりも大切なニュースといえば何なのかと観ていると、都内の光景が映った。
 なんと計画停電のせいで困っているというどこぞの家庭の様子を延々と報じるのである。餓鬼が停電でおそらくゲームなどでは遊べないので、バッテリーがあるパソコンでアニメだかを観ていると嘆いてみせる。
 東京中心大マスコミの品性下劣、想像力のなさはここまで来たかと呆然となった。「数字がとれる」からである。スポンサーにカネを払う人間が住んでいるのは圧倒的に首都圏だからである。そしてそのスポンサーにカネを払う連中こそが、物資を強奪して回っているのである。
 確かに美談はあちこちにあるだろう。しかし私はいま目の前の東京で起きていることを忘れない。日本人のこうした部分の性根を叩き直さないと復興などおぼつかない。そして、震災が起きずともこの国を潰れそうにしてきたのは、まさにこの倫理観の欠如、社会性のなさ、自己中心主義だったではないか。
 メディアはこのことをもっと声高に言うべきである。せめて「識者」や「コメンテイター」は声をあげよ。まあ、言いそうな私はだから締め出されているわけだが(笑)。
 私ならば「スーパーやコンビニの前に返却所を設置せよ」という。そして「過剰に買いすぎたと思った方は戻してください」と呼びかける。もちろん返金などはしない。だから店舗側に事務的な負担はない。ただ返却の台を置いておけばよろしい。
 買った側が損するカネは授業料だ。物資はもう一度棚に並べてもいいし被災地に送ることにしてもいい。棚に並べて現金化したならば、それは義援金にしよう。結果として愚かな行動をしてしまった人々もいくばくかのカネを被災者に贈ることになる。いくらかは、いっときの出来心の償いにもなるだろう。

 陛下もお触れになった海外での報道だが、原発に関してはシビアなものが続いている。各国の工作員の諸君が続々と現地の報道を寄せてくれているが、「大丈夫ですよお」とグダグダとどの局でも「専門家」の同じような茶飲み話シーンをたれ流している国内のニュースとはまずビジュアルが大違いだ。
 なぜこういう畳み込むような、国民を緊張させる映像が流れないんだろう。

<Get out of Tokyo: Foreign Office tells all Britons to leave toxic radiation zone as Japanese ‘lose control’ of stricken reactor>

http://www.dailymail.co.uk/news/article-1366670/Japan-earthquake-tsunami-French-claim-scale-nuclear-disaster-hidden.html

 英文は読まなくともずっと下へスクロールて写真を見てください。海外でこうした映像を見せられたならば「チェルノブイリだ」とも思うでしょうね。自国民に退去命令を出すはずである。そして、これらの映像は誇張でも何でもない。防護服とガイガーカウンター、これが現地の実情である。「遠くからの映像」とイラストでの解説ばかりに終始している日本の大マスコミとは大違いだ。
 さきほど都市部における日本人の性根の話をした。実はこうした現場でもいよいよ日本人の「価値観の本音」が試される正念場になりつつある。

 <原発冷却へ警視庁が特殊放水車/福島第一に使用検討>

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103160496.html

<東日本大震災で被害が出た東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の4号機について、警察庁は16日夜、警視庁機動隊の放水車を使って地上から水をかけ、冷却を目指す計画を明らかにした。>
 消防車よりも水を飛ばせるとはいえその距離は100メートル。まさに命懸けの接近となる。
 <今回は4号機の上部に放水することが検討されており、警視庁の機動隊員ら十数人が、自衛隊の防護服を借りて作業に当たる。放射線量を測定しながら慎重に進める考えで、危険な状況があれば取りやめる可能性もある。 >
 これは本末転倒なのではないだろうか。むしろ自衛隊の特殊部隊が放水車を操作するべきでは。防護服の扱いの訓練をするのと放水車の操作のそれとでは後者の方が容易だと思う。もともと「撃つ」のが商売なのが自衛隊だ。何よりも放水車の操作を間違えても水が出ないだけだが防護服の扱いでミスをすると命がなくなる。
 いずれにせよこれほどの「決死」の任務は稀である。この場合「命令」で行かせるのか「志願」にするのか。皇軍でも真に危険な任務の時は「志願者」を募ることが多かった。旅順の閉塞作戦などがそうだ。
 日本人はこうした状況からずっと逃げてきた。「戦争を考えない」で来たからだ。しかし実戦となるとこんな場面からは逃げられない。さあどうする。

 政府はこの男を拘禁して代理を立てた方がいいのではないか。

<政府と東電すれ違い、作業員退避巡り押し問答>

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110317-OYT1T00148.htm

<首相と16日、首相官邸で会談した笹森清内閣特別顧問によると、首相は「福島原発が最悪の事態になった時には東日本がつぶれることも想定しなくてはならないが、(東電は)危機感が非常に薄い。自分は原子力には詳しいので乗り込んだ」と語ったという。>
 まさに指揮官ではなく「一兵卒」(嘲)の振る舞いである。最大の危機はひょっとすると菅直人首相の存在にそのものある。

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 2011年3月16日号。<陛下!陛下!>。


 天皇陛下のお言葉が発せられた。
 全文を見ていただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=Y7PNP-mYDkM
 私は涙がとまらなかった。まさに滂沱という涙であった。街頭で、職場で、偶然耳にしたという方々から多くのそうしたメールが寄せられた。それは昭和20年8月15日の光景を思わせた。
 政府はまずこのお言葉をうかがう時刻を指定し、全テレビ、ラジオはノーカットで報じるべきであった。ニュースは適当につまんで編集し、そこにはなぜか原発の部分が抜けていることが多い。
 昭和天皇は2度だけ君主として政治的に踏み込まれた。2.26事件と終戦のご詔勅である。今上陛下はそういうことをなされてこなかったが、文面を詳細に検討すると、これはずいぶんと踏み込まれていると思う。
 これまでいつも私は「陛下は背中で叱られておられる」と書いてきた。
 しかし今回、陛下はカメラに向かって、正面からお叱りになったと私は感じた。あくまでも柔和なご表情の中に。
 メッセージの中に「政府」という言葉がほとんど出て来ない。自衛隊、警察、消防、海上保安庁などは丁寧にとりあげられている。政府などというものはいま、機能していないと陛下は叱られておられるのである。昭和大帝が「朕自ら近衛兵を率いて鎮圧する」とおっしゃられたことにそれは通じるものがあると思った。
 詳細については明日全文を引いてお話し申し上げたいと思う。
 ただ今宵は、陛下、陛下。大御心のゆりかごに私たちは一夜の眠りの中にささやかな安らぎをいただきます。状況的には厳しい、被災地の方々も、闘い続けている防人や海猿たちも、それぞれの立場の中で、ただひとときだけでも。
 日本国民であって幸せでした。
 

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リンク

kwmr:

2011年3月16日 14:46 Tom Vincentさん作成

元: Paul Atkinson 2011年3月15日6時55分

http://www.facebook.com/notes/paul-atkinson/japan-nuclear-update-british-embassy/10150111611771235

さきほど東京の英国大使館の会見から戻ってきました。日本の原発の現状についてでした。英国政府主席科学顧問(Chief Scientific Adviser)ジョン・ベディントン (Sir John…

引用
"

 2011年3月16日号外2。<菅首相の精神状態に危惧の情報>。


 東京はまた揺れました。
 千葉県で震度5弱です。震源は千葉県沖。私が推察してきたように、宮城県沖から静岡、長野に至る「くの字型」の部分で連動しているとすれば、これもそれに含まれるかもしれません。

 号外ばかり出していて仕事にならないんですが(苦笑)どうしても気になる情報が飛び込んできたので二つばかり。
 福島原発から35キロ地点に退避していた複数の人々に「県外に出るように」との呼びかけ。別々の待避所らしいので、そうした指令が飛んでいるものと思われます。
 ガソリンも払底し、外に出ることそのものがリスキーな中でのこの指示は、報道されているのとは違う状況が生じていることを示唆しているのかもしれません。ただし、あくまでも私の推察です。
 テレビは相変わらず「別に今でなくてもいい情報」を流している。なぜ福島原発の中継映像を流し続けないのか不思議だ。

 もうひとつ。「菅直人首相が精神的に不安定になっている」という情報が複数の官邸筋から入っている。
 まあ、もともと不安定なところへ、東電でのあの怒鳴りまくりを見ていると、とっくにおかしいだろうとは思っていたが、号泣するなどそれが悪化しているとも聞く。その分、枝野幸男官房長官に負担がかかっていて、彼が倒れないか気になる。そうなると、今度は日本国政府そのものが「制御不能」に陥りかねない。
 早く「救国政府」を作りませんか。与野党からのオールスターで。閣僚ではなくとも、政府にはアメリカなどからのスタッフに入ってもらってもいい。もはや地球規模の災厄なのだから。
 今日の菅さんは朝から正午に至るまで官邸に引きこもっている。何人かの出入りはあるが、とてもではないが国家の緊急事態の時の首相の行動とは思えない。
 原発の様子についの八卦見もいいが、誰かちゃんとした精神科医に、菅さんの状態について分析してもらいたい。

 こんな時に…と思うが、いや、こんな時だからかな。私たちも大変だが、ずっと継続してひどい目にあっている人々のことも、忘れたくない。
 今朝のメールで報せ損ねたので。
 『クロッシング』。いよいよ今夜12時からWOWOWでオンエアされる。
 http://www.wowow.co.jp/pg/detail/022146001/
 ああ、昨日発売された自分の新刊本の告知もまだしてないや(苦笑)。担当者には悪いけど、先にひとのいのち。

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 出さないって言ったのに…(泣)。
 情報に携わるものとしてどうしても看過できないので。
 官邸と東京電力は情報の出口を早急に一本化せよ。
 今日の午前中に起きた複数の爆発は、かなりシビアな状況の可能性がある。
 <福島第一3号機で格納容器損壊か/4号機では再び火災>
 http://www.asahi.com/national/update/0316/TKY201103160062.html
 <東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原発4号機(福島県大熊町)の原子炉建屋内で、16日早朝に火災が発生した。3号機付近からも白煙が上がっていることが確認された。枝野幸男官房長官は3号機の白煙について「格納容器から放射能を帯びた水蒸気が漏れている可能性が高い」と述べた。2号機に続き3号機も格納容器が損壊した可能性がある。>
 まさに私が指摘している「複数の危機に同時対処することの困難さ」が生じてきているわけだ。こういう時は「どこで何が起きているか」をきちんと分けて発表すべきなのに、官邸と東電が別々のことをいっている。12時ごろからの会見では、枝野幸男官房長官の発表の数字を「勘違いされていたと思われる」と直後に東電が訂正する始末。
 なぜ官房長官と東電が同席して発表ができないのか。これが戦争ならば背後には幕僚や将軍たちが並んでいなくてはいけない光景だ。そして、これは戦争なのだ!
 危機に関してはいい意味での情報コントロールが大切である。その出口の統制がとれていないということは、もうそれそのものが危機だ。まだ遅くはない。更に深刻な事態が起きる前に、きちんと統制をとれ。
 そしてそれが特権が与えられている大マスコミ、あんたがたの仕事じゃないか。「会見を一本化してくれ」とお得意の記者クラブの幹事社はなぜ申込まないのか。

 ガソリンについて。
 量は充分に確保されているとの情報が入った。先物取引の価格も下落している。残念ながら直後には「思惑」での品薄がずいぶんとあったようだ。
 被災地の医療機関は発電機の燃料がなく、危機的状況に直面している。「ブツ」はあるのだ。これをなんとか届けることに、関係者は集中して欲しい。

 気温が急に低下してきている。
 避難所ではインフルエンザの流行のきざしがあるということで心配である。
 地震による直接的な傷病の他に、車中泊による重症肺塞栓、練炭など代用暖房による一酸化炭素中毒なども発生しているようだ。医療そのものが到達していない地点もまだ相当数ある。また、そうしたところが孤立から解放されると、多数の要救護者が一気に生じる可能性も指摘されている。

 こうした情報もできれば対策本部なりで統括して発表するのが望ましい。もちろん現地での発表は大切だが。
 「事態を政府は把握している」ことを示し続けるのが民心の安定のために重要なのだ。嫌らしい言い方がだ、世界が「日本売り」に走るのを最小限におさえるためにも。
 枝野さんは頑張っているがもっと「情報、宣伝のプロ」を周囲に配置したい。

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— 2011年3月16日号外。<第一原発で同時多発事案発生。官邸と東電は情報の出口をひとつにせよ>。

(出典: katsuyamasahiko.jp)

引用
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 2011年3月16日号。<被災地ではガソリンの一滴は血の一滴です。少しでもむこうにまわしましょう>。


 3時起床。
 世界は私たちを見つめ続けてくれている。たとえ自分たちの政府に対しては立ち上がっていても。
 クロアチアからの涙が出るような映像を送ってくれた方がいた。
 http://www.index.hr/vijesti/clanak/video-prosvjednici-uskok-trazili-da-pohapsi-mafiju-bandicu-lopovu-vikali-da-je-prodao-varsavsku/542052.aspx
 中ほどの動画をクリックしてほしい。お急ぎの方は3分30秒あたりから観てもらうといい。
 ザグレブの街を政府に反対するデモ隊が歩いている。しかし彼らの鳴り物が突然やむ。屹立していた旗が降ろされる。
 日本大使館の前であった。手にしたプラカードは私には読めないが「J」という文字が見えるので日本に対するメッセージのようでもある。どんな国でもなぜか日本の国名は「J」から始まるのだ。
 場面がかわると人々が蝋燭に灯をともしている。そして、日の丸。あの欧州の国々独特の、タングステンを使った黄色い灯火に浮かび上がる日の丸。大使館にはかならずある、菊のご紋章。
 ひとしきり祈りを捧げると、ザグレブの人々は再び行進を始める。鳴り物が再開し、国旗がたてられる。内戦をへてクロアチアはいまなお混乱や困窮の中にある。こんな状況でも東京でぬくぬくと暮らす私などよりもはるかに厳しい生活がある。それでもひととき、彼らは自らの人生の闘いを離れ、はるか東の島国の人々のために祈ってくれたのだ。
 この志に応えたいと思った。この惑星のあらゆるところで私たちを注視し応援してくれている人々がいる。同じ列島の中に住んでいながら、私たちの同胞を支援すること、いまざ至らざることはなかったか。
 至らざることだらけだ。まだまだ情けない限りだ。何をしている、日本人!

 わが友軍である米軍の献身的な活動ぶりももっと報道されていい。
 佐世保では地震発生から数時間もたたないうちに佐世保の揚陸艦トテューガには出動命令が下ったという。第七艦隊の動きも早かった。いま、第七艦隊の空母が東北沖にいなければ、わが国の救援活動はずいぶんと制約たれたものになるだろう。
 米軍や自衛隊の艦船の役割はこれまでのどんな災害におけるそれよりも大きいといっていい。福島の原発の事故があるので太平洋側で陸路は東西に遮断されている。東北地方に入っても、沿岸の港湾設備がことごとく破壊されているので、通常の船舶による補給は困難である。ここは揚陸艦の出番だ。
 ニュージーランドの地震の時に私がすぐに補給艦や揚陸艦を送れとここで書いたのを覚えておいでだろうか。皮肉なことにそれはまさに自国に対して必要な事態になった。
 それにしても大マスコミはどうしてそうした自衛隊の映像をもっと流さないのだろうか。まさかここに至っても自衛隊に対する「鬼っ子扱い」があるわけではないでしょうね。有事であれば、部隊の具体的な移動情報などは秘匿する必要も出てくる。しかしいまは、自衛隊の雄姿が見えれば見えるほど、被災地の人々は鼓舞されるはずである。
 これもニュージーランドの地震の時に、私は東京消防庁のレスキュー隊の出発の雄姿をここで紹介した。ほんの何十秒かの映像だが日本人として誇らしかったものだ。
 私たちの心の中には「被災者を助けたい」という気持ちと同時に「日本人はここまでできるんだ」と願いたい気持ちもある。その双方がかみあってこそ、復興の足どりは確かになるのである。
 この国の大マスコミは国防や警察や消防に対して斜め目線でしか見てこなかった。オノレは記者クラブで恩恵を受けてしいるくせに、どこか見下すところがあった。そのことが、これだけの大災厄の中での報道でも切り替わっていないように思われる。
 米軍の活躍ぶりは太平洋艦隊のこのサイトで見てもらえる。
 <Operation Tomodachi>
http://www.flickr.com/photos/compacflt/sets/72157626119790243/
 「トモダチ作戦」。いい名前じゃないですか。大マスコミはなぜ米軍のこうした活躍ももっと積極的に紹介しないのか。いや、菅直人首相はなぜ、米軍をはじめとする各国の援助にもっと積極的な感謝を示さないのか。
 自国が大変なのはわかる。しかし憂鬱な顔をしてずっとキレてばかりいるのが首相の仕事ではない。現場はむしろ現場にまかせて悠然とし、笑顔をもって助けてくれる海外に謝するのが日本国の責任者の仕事である。
 そしてそれこそが「政治」なのだ。普天間基地を巡ってぎくしゃくした日米関係の修復に、今回の「トモダチ作戦」がどれほど貢献するかも、大変な時だからこそ、ちゃんと頭に入れておいた方がいい。

 有事であれ災害時であれ大規模な作戦には必ず「ボトルネック」が生じる。これまでの災害でも避難所の倉庫には支援物資があふれているのに、被災者には行き届かないなどということがあった。その場合のボトルネックはマンパワーであったり輸送力であったりした。
 いま出現しているボトルネックはずばり「ガソリン」だ。あらゆる救援活動がガソリンの払底のために阻害されているという、悲鳴のような声が被災地や、救援組織から寄せられている。もちろん、あなたや、あなたの地方でもそうであるように、国民生活全体でもガソリン不足は深刻だ。
 もっと言うならば、いまの電力不足は原発の事故のせいだけに思われがちだが、火力発電所への燃料の供給にも気を配らなくてはいけない。日本国全体での原油の需給はどうなっているのか。
 経済産業省の審議官をつとめる同級生によると塩竃の拠点の電力が回復したため今日以降、周囲のガソリン状況には改善が見込めるとのこと。また、新潟、秋田からの輸送にもつとめているらしい。しかしその場合でもガソリンスタンドでの給油では緊急車両や輸送車両を優先的に扱って欲しいとの要望があった。
 原発で進行していることを報じるのも大切だ。しかし大マスコミはもっとこの燃料事情などを報じて、国民を啓発すべきではないか。節電もいいが燃料を節約して被災地救援にまわすというキャンペーンをはって欲しい。地方におかれては、ガソリンは必需品なのはよくわかる。しかし、乗り合いや公共交通機関の活用などで、少しでもガソリンを浮かして欲しい。
 そうしたものをどうやって被災地に運ぶかだが、油を運ぶことにおいては日本国は世界に冠たる技術と手段を有している。遠路原油を持ってきての経済活動でここまで成り上がった国である。被災地の沖まではタンカーが行けるだろう。そこからどう揚陸するかは自衛隊や米軍の仕事かも知れない。これまた世界に冠たるマリコン各社は橋頭堡作りに協力してはもらえないか。
 ガソリンがこれからの救援と復興の鍵になる。覚えておいてください。

 もうひとつのキーワードはやはり私が当初から提案してきた「疎開」になるかも知れない。福島県の佐藤雄平知事の首相への要請もそうだ。
 <被災者の県外受け入れ支援を…福島知事、首相に>
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110315-OYT1T00724.htm?from=navr
 <東京電力福島第一原発の一連の事故をめぐり、福島県の佐藤雄平知事は15日、菅首相と電話で会談し、被災者の県外受け入れを支援するよう要請した。
 同県では東日本巨大地震の被害に加え、同原発の事故で周辺住民約7万人に半径20キロ・メートル圏外への避難指示が出されている。15日現在、避難住民は計約11万2000人に達し、知事は県内での避難受け入れは限界と判断した。>
 私のもとには「自分のところに来て欲しい」といった声が無数に寄せられている。「こんなにいいところですよ」というのもあれば「地方の活性化のきっかけになれば」というものもある。
 本音だと思う。少しでも頭のいい指導者であれば今回の災禍を「日本人の再配置のきっかけ」にするというところまで考えるだろう。まずは救命救援を第一としながら「禍転じて福となす」まで智恵をふくらますだろう。
 もちろん疎開はあくまでも疎開であって、本来の故郷に戻ってもらうのがいちばんだ。しかし過去にも関東大震災などによって「日本人の再配置」がおこなわれた例はあるのである。ちなみに関東大震災の時は、それによって食べ物文化の東西交流が進んだ。関西でおでんのことを「関東炊き」というのは、この時に東からやってきたためとも言われている。しかし、目が泳いでいるあの男にはそんなことまで思いをいたす余裕などまったくない。
 <これに対し、首相は「本当に福島県民には心配と迷惑をかけており、要請を重く受け止める。しっかり対応していきたい」と応じた。>
 中央がダメならば、ここは「最近流行りの大物知事」たちが手をあげ、集まって相談してはどうか。仮設住宅でもそうであるように、地域のコミュニティを壊さないままでの「集団疎開」が理想である。今のように親族や知人を頼っての個別の疎開では、コミュニティがどんとん破壊されている。このことにももっと大マスコミは論及すべきだ。「復興後」のことまで視野に入れて。
 「疎開」のメリットは「居場所がはっきりする」ことでもある。携帯電話も今なおつながりにくく、避難所での名簿作成も遅れている中で「どこどこ地区の人々は、何々県のどこにいる」ということが明らかになれば、肉親の出会いも進むだろう。ぜひ積極的に各地は被災者の「集団疎開」を受け入れていただきたい。自ら発信していただきたい。それはまた日本人どうしの新しい絆を築くことにもなるだろう。

 今朝は原発のことにあまり触れなかった。書くに足る情報が何も漏れてこないからである。こういう場合は「いいこと」よりも「悪いこと」が起きているある可能性の方が高い。心配なのは5号機6号機でも燃料の温度が上昇していることだ。テレビでは今回の事態がスリーマイル島やチェルノブイリよりも深刻がどうかという愚にもつかぬ論議をずっとしているが、いずれも原子炉は「1個」だった。今回は「同時多発制御不能」だ。たまたま近くに並んでいるから全体で1個の原子炉のように思いがちだが、5個あれば5倍の対応が必要なのである。しかもそれぞれの「個性」が違う。このことの深刻さはあまり報じられていないので警告しておきたい。
 政府などが情報をしぼれば今度は噂の世界で「温度上昇」がはじまる。ウェブ上にはさまざまな「情報」が流れている。私でもそれらをすべてきちんと区分けすることは難しい。ひとつ言えるのは、常に爪先立ちでいながらも、過剰な心配はしないことだ。これは人生のすべてに言えることだが(苦笑)あなたが心配しようと、しまいと、起きることは起きる。起きた時にどう対処できるかだけを、いつも頭においておきたい。
 昨夜は打合せで赤坂に出た。大型スーパーの棚はからっぽだった。料飲店の多くが店を閉めていたが『赤坂麺通団』には節電中の灯がともり、何組ものお客さんがいた。
 さまざまなことが起きる。それでも日常は続いていく。私たちは生きていかねばならない。「私が」ではない「私たちは」である。そのことを忘れたくない。

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引用
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 2011年3月15日号外3。<富士宮で震度6強。日本列島の地下構造で何が起きているのか専門家は常識を超えて論議せよ>。


 富士宮市がが揺れました。震度6強です。私ももう朦朧としながら、都内でその揺れを受けました。
 私は「焼きそばサダー」なので富士宮に関してはとりわけ責任があります。「焼きそば学会」のみんな、どういう状況ですか。元気ですか?
 地質学的に見て、それもアマチュアの私から見て「嫌な感じ」が続いています。東北沖の太平洋プレートで最初の大きな地震が起きたあと、フォッサマグナ、糸魚川静岡構造線沿いに長野でまた揺れたことが「嫌な感じ」だと私は言いましたね。
 今回はもっとそれが明瞭に出ました。前回がフォッサマグナの「上の方」なら今回は「下の方」だ。
 私たちがこれまでの地質学の常識で図り得ない場面に立っている気がします。
 東海地震、そして首都圏の直下型の地震が心配です。その関連性については今のところ合理的な説明はない。しかし今起きていることは「わけのわからない、しかしなんとなく関連性がありそうなこと」です。
 同時にあまりにいくつかのことが起きています。しかし、カタストロフとはこういうものです。パソコンのキーボードもなんとか自力でキーを押し込みました。私に今日できた唯一の前向きなことです。
 今から東北は本当の寒い夜を迎える。
 東京のスーパーもコンビニも食糧や消耗品の棚はカラでした。そこに私はいまの日本人の最大の問題を見た気がしました。
 電気を消しましょう。一食くらい抜いてもいい。あの菅直人とか言う男が喋るたびになぜこんな嫌な気持ちになるのかを思うことは、、わりと本質的なことなのでその気持ちを忘れるな。
 さきほどの揺れにあわせてお送りします。落ち着いて、慌てないで。
 今日最後のメールです。明日からはもうそんなに号外は出せないかも。そろそろ自分の原稿を書かなくては(苦笑)。
 現状の総括については、明日の日記を少し待ってください。


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