松山市発注工事の孫請け会社を舞台にした「裏金」捻出疑惑で、市議会の都市企業委員会(原俊司委員長、6人)は16日、所管の公営企業局工事に絡む疑惑浮上を受け、臨時の委員会を開催した。企業局から当該工事の説明を受けたが実質論議には入らず、18日に設置される議会の市発注工事解明調査特別委(16人)に持ち越される形になった。
2003~04年に城北水源地(高木町)であった1億8795万円の機械工事に絡む疑惑で、委員会の冒頭、企業局の平岡陽一管理部長が自身を長とする調査チームを局内につくり、工事関係書類を調べていると説明。先に疑惑が浮上した下水道部工事に関し外部専門家による調査機関が設置されれば、企業局分も諮りたいとした。報道された疑惑に対する姿勢は各委員の差が顕著で、篠﨑英代氏(ネットワーク市民の窓)が解明調査特別委の設置を待たずに都市企業委として態度表明すべきだなどと主張したのに対し、小林宮子氏(公明)は「報道のみをうのみにすべきでない」などと述べた。