首都圏から日本海側を回って岩手県の盛岡に至る貨物列車のルートが構築され、被災地の燃料不足が深刻になるなか、燃料を積んだ第1便が、一両日中にも運行されることになりました。
今回の地震では、太平洋側の東北線や常磐線の線路が大きな被害を受けたため、国土交通省と鉄道会社は、被災地への物資を運ぶ貨物列車が、首都圏や関西から日本海側を通って被災地に入るルートの構築を進めています。これまでに青森までは行けましたが、16日、第3セクターの鉄道の線路が復旧して、新たに青森から南下して岩手県の盛岡に至るルートが通れるようになりました。これで、被災地に向けた支援物資を、貨物列車で直接、盛岡駅まで運べます。被災地の燃料不足が深刻になるなか、JR貨物は、一両日中にもこのルートを通って、神奈川から盛岡に燃料を運ぶ「タンク貨車」を運行させる方向で、準備を急いでいます。また、17日夜にも、新たに開通したルートを通って、北海道から盛岡に向けて支援物資を積んだコンテナ貨車を運行する予定だということです。