輪 (アル菊っぽい地震ネタ)
これは、
テーマは妄想乙
タイトルにアル菊っぽいと入れてありますが
けっして今回の東日本大震災を貶すものではありません
この話は、
ニュースを見て
僕が世界の国々に感謝したこと
そして、同志への励まし
などなど
いろんな思いが詰まっています
それを感じ取ってくださると嬉しいです
苦手な人はお逃げください
Ｄｅａｒ；被災地にいるまだ見ぬ同志
輪（ＡＰＨ二次作小説）
それは、突然のことでした
―ガタン
「何ですか!!」
―がたがたがたがた
突然の地震
私はドアを開けようと席を立ち
入口に向かった時
―ガラガラガラ
目の前から何かが倒れてきて
私の意識はそこで途切れた―――
「―――――はっ」
再び目覚めた時
私がいたのは真っ暗闇のなかだった
おそらく・・・・・
「地震で家が崩れてしまったようですね」
老朽化していたのに朴っておいた罰でしょうか
それより
「“日本”である私がこんな状態になっている訳ですから他の国民の皆さんの安否が気になります」
目の前に立ちふさがる木材をどかそうと
腕だけで体を動かすと
「―――――――っ！！！」
足に激痛が走った
それどころじゃなく
体のあちらこちらが裂けるように痛い
恐る恐る足元を見ると
右の膝から下は
打朴のようなあとがある
そして足首から先は
木材の下敷きとなっていた
――このままここで死んでしまうのでしょうか
不意にそんなことが頭をよぎる
でも、国である私が“死ぬ”わけがない
それは国自体の“消失”になってしまう
では、
一生このままなのでしょうか
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
助けて誰か助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
――ルートヴィッヒさんに、フェリシアーノくん
――イヴァンさんに王耀さん
――マシューさん、アーサーさん
――そして――――
「あ・・・・・アルフレッドさぁぁん」
泣き出しそうな声で情けなく叫んだ
誰に聞こえるわけでもないのに
ふいに目の前のがれきが外れる
そして眩いほどの光が差し込んだ
「菊っ！！！」
そしてそこから顔を出したのは
「あ・・・・・あ・・・・・・」
「どうしたんだい?ほら、つかまるんだぞ」
いつもの・・・・・アルフレッドさん
私は彼の手をつかみ
引き寄せられた
そしてきしむ体に最後の力を込めて
彼に抱きついた
「・・・・・菊、震えてるんだぞ」
「・・・他の・・・・・他の方々は」
「ヨンスやルート、耀や、イヴァンが助けてくれたぞ」
「みなさんに・・・感謝しなければいけませんね」
「おい!菊、大丈夫か」
「ほら、アーサーだって来た」
声でわかります。
「・・・・・・・菊?」
「当分・・・・このままでいさせてください」
すると、彼が柔らかく笑った気がした
「皆、菊が心配で、すぐ駆けつけてくれたんだぞ」
そしてこれからも、
支援してくれる・・・・とアルフレッドさんが言った
世界中の
関係の“輪”に感謝