青森県の三村知事は経済産業省の中山政務官と会談し、東北各県の被災地ではガソリンや灯油など生活に欠かせない燃料が不足しているとして、安定供給への協力を強く要請しました。
三村知事は、東北関東大震災で大きな被害を受けた宮城、岩手の両県知事の依頼も受けて、被災地の実情を伝えるため、霞が関を訪れ、午前中、経済産業省の中山政務官と会談しました。この中で三村知事は「避難所や病院、福祉施設などであまりにも油が足りなくなっている。油なくして被災地での救援活動や再建を行うことはできない」と述べ、ガソリンや灯油などの安定供給を強く要請しました。さらに、三村知事は「青森港は現在も使える状態で受け入れ能力もある。高速道路も岩手、宮城ともつながっている」と述べ、青森港を活用するよう提案しました。これに対し、経済産業省の中山政務官は「被災地に向けて1100台のタンクローリーが稼働しており、ライフラインをつなぐことに懸命に取り組んでいる」と述べるとともに、青森港の活用についても至急検討する考えを示しました。