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振動が海水伝わる「海震」か

3月16日 22時39分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

今月11日に巨大地震が起きたとき、宮城県の沿岸で船に乗っていた人が、下から突き上げられるような衝撃を感じていたことが分かりました。気象庁は「地震の震動が海水を伝わる『海震』という現象だったと考えられる」と話しています。

遊覧船の売店で販売員をしている菊地百合子さん(45)は、今月11日に地震が起きたとき、宮城県松島町から塩釜港に向かう船に乗務していました。菊地さんによりますと、地震が起きたのは到着予定時刻の5分ほど前で、「船の底から突然、突き上げられるような衝撃を感じ、店にあった瓶などが跳ね上がった。その後も小刻みな衝撃が続いた」と話しています。菊地さんは、船の接岸後、乗客とともに近くの建物に避難し、しばらくして津波が押し寄せたということです。菊地さんは「船の上で突き上げるような衝撃を感じたのは初めてで、何事が起きたのかと、とても恐ろしかった」と話しています。これについて気象庁は「地震による震動が海水を伝わる『海震』という現象だったと考えられ、今回の地震の規模が大きかったために船に乗っていても感じられたのではないか。震源に近い場所だったため、突き上げられるように感じたのではないか」と話しています。