東日本大震災 福島第1原発の避難者が千葉に
毎日新聞 3月15日(火)19時26分配信
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自主避難してきた住民=千葉県松戸市で2011年3月15日午後1時45分、西浦久雄撮影 |
【図でみる】半径20、30キロの範囲と、1〜4号機の配置
福島県の「浜通り交通」(本社・楢葉町)社長の永山剛清さん(49)の家族や知人で、同県富岡町、楢葉町、いわき市などの住民。バスも永山さんが用意し、15日午前2時ごろJRいわき駅前を出発して南下。午前7時過ぎに松戸市内で大渋滞となり、それ以上進むことをあきらめたという。10人は知人宅やホテルなどを確保。3歳から76歳までの14人が避難所に入った。
メンバーの一人の富岡町在住の男性(47)は地震当時、東電の下請け会社の社員として第1原発敷地内の屋外で金属加工の作業に携わっていた。「14日夜の(放射線量の)数値を見てもうダメだと思い、逃げてきた」と話した。
栃木県にも、隣接する福島県から避難してくる人が増えている。栃木県によると、福島県内からの避難民は15日現在、75人。16日以降も避難者が増えるとみて、県立の宿泊施設を一時避難所に指定。健康相談や被ばく線量検査なども行う。【西浦久雄、味澤由妃、泉谷由梨子】
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最終更新:3月16日(水)6時44分