朝、起きてから日本のニュースをチェックすると、いきなり「被爆対策」が騒がれていました。
「うがい薬をむやみに内服しないように。」という注意喚起がされていました・・・・
うがい薬に含まれるヨウ素を少しでも取ろうと、うがい薬やのどスプレーを飲んでいる人が急増しているらしいです。それほど不安なんだと思います。
被爆している可能性があるのなら、直ちに病院で、放射線の数値をきちんと測定してもらい、処方された薬を飲んでください。
決してホメオパスから被爆予防のレメディとか、放射線対処レメディなどで治そうとしないで医師の指示に従って下さい。
こんな時に・・・というか、こんな時だからか、放射線の問題にあうレメディなどと、またまた嘘が大々的に書かれています。
去年も、誤った指導解釈を受けて助産婦さんがワクチンの代りにホメオパシーレメディで代用して赤ちゃんを死亡させてしまったことで、日本全国をお騒がせしたにも関わらず、舌の根も乾かぬうちに、今度は放射線に対処とは・・・。
これでは、ホメオパシーは危険な療法という位置が益々日本で定着してしまいます。
ホメオパシーレメディは、被爆による放射線を予防するとか、被爆によって発症する疾患を治すことはありません。
もしもホメオパシーレメディで免疫が高まったお陰で被爆をしなかったとか、被爆した症状が改善しているなら、とっくに世界中に知られていることでしょう。
今朝、ホメオパシーレメディをNHS他病院向けに製造販売している薬剤師兼ホメオパスの方、エインズワース社のホメオパス、ヒリオス社のホメオパスと個別に連絡を取り、その問題の団体の公表するレメディを報告して確認しましたが、3社揃っての全員一致で、「被爆や原発事故による放射線に対して免疫を高めたり、予防するレメディはありません。被爆した可能性があれば即、病院に行ってください。」と回答をいただいて、私もほっと安心しました。
日本人によるその団体が公表するホメオパシーレメディが、福島県の原発事故による被爆に対応するのか分析してもらいましたので、ここに報告させていただきます。
Cadm-s 福島原発で使用されている同位元素ではないので、このレメディによる放射線阻止の効果は期待できない。
Sal 太陽光線など、光を過度に浴びたときのためのレメディなので、原子爆破による放射線にはまったく見当違いのレメディ。
Pluton プルトンは放射性なので、被爆による放射性ヨウ素を阻止することはない。放射性ヨウ素を抑制、および阻止するのは、安定ヨウ素剤であり、このホメオパシーレメディが代用することはない。
Kali-iod 甲状腺の問題や甲状腺のヨウ素を減らすレメディ。空気中にまったく放射性ヨウ素がないのであれば、先にあげた症状に対して助けになるレメディになるかもしれないが、空気中に微量でも放射性ヨウ素が残留している場合、甲状腺にすでにあるヨウ素のレベルを下げることでさらに放射性ヨウ素が身体に入りやすくするのは、かえって逆効果である。
Rad-br 福島原発で使用されている同位元素ではないので、このレメディによる放射線阻止の効果は期待できない。
Uran-n ウランは放射性なので、被爆による放射性ヨウ素を阻止することはない。放射性ヨウ素を抑制、および阻止するのは、安定ヨウ素剤であり、このホメオパシーレメディが代用することはない。
Caes-h 福島原発で使用されている同位元素ではないので、このレメディによる放射線阻止の効果は期待できない。
ということです。
Kali-iodを取る事で、甲状腺の疾患を予防する期待は持てるようですが、被爆のような疾患の予防にはならないとのことです。
また、お店の意見としては、上記のレメディはどれもイギリスのotcレンジを超えた、ホメオパスの処方なしには出てこないレメディですので、知識のない一般の方がむやみにレメディの名前だけで購入して利用しますと、ホメオパシーという砂糖球に危険性こそありませんが、被爆をセルフケアしているとしたなら、それは大変危険な行為です。
今、日本の皆さんが血眼になって被爆対策としてお探しの商品は、「安定ヨウ素」のヨウ化カリウムのことであり、これを被爆前に内服することで、爆発事故によって洩れた放射性ヨウ素が甲状腺内にて阻止され予防、甲状腺への放射被爆を低減させる効果がある処方箋薬です。
ですから、日本の市販薬のうがい薬やのどスプレーなんか飲んでも、被爆対策にはなりません。ましてやホメオパシーレメディは、被爆対策だの、原発の放射線に対処することはありません。
それに、予防として必要な対象者には、ちゃんと国で対象者に無料で配ってくれるはずなので(国の責任ですから当然ですが)わざわざお金を払ってネットで外国から怪しい商品を買うのは、リスクも高いと思います。
安定ヨウ素については、こちらを
参照下さい。
ホメオパシーレメディでいう放射線とは、レントゲンとか、電磁波によるもので、日常に有り得ない原子爆発による放射線ではありません。
またホメオパスの方々が、今回の地震で対応するレメディとしていくつかのレメディを挙げているところがございますが、それは、病院に行くほど深刻ではないセルフケアの範囲として、ストレスやショックによって頭痛、腹痛に対応するレメディであったり、地震で怪我をしたり、打撲、火傷などに対処する安全なレメディだと思います。
アコナイト、
アーニカ、
アージェント・ニット、
アーセン・アルプなど。
症状を抑えるのが目的ではなく、症状の原因である地震によるストレスや不安、疲労がたまり肉体的な症状として出ている場合、原因を解消することで自然治癒を高め、よってその症状も治すという、心身ともにトータル的に治す意味で、ホメオパシーレメディに期待できることはあると思います。
当店は、イギリスでホメオパシーレメディを製造しているメーカーの責任者、ホメオパスに確認したうえで、放射線のレメディについて正しい情報を掲載させていただきます。
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1 ■ありがとうございます
一人のホリスティック愛好家として、問題の記事を読んだときにはちょっと信じられませんでした…。
日本では、ホメオパシーの正確な知識と情報をどこで入手できるのか???
なかなか難しいところ。
正しい情報をお伝え頂けて嬉しいです。