『伏 贋作・里見八犬伝』
『伏 贋作・里見八犬伝』

2010.11 文藝春秋

 人にして犬、正体不明の犬人間「伏」が暴れまわる江戸の町を舞台に、猟師の少女、浜路の大捕物を描く〈週刊文春〉連載のエンターテインメント作。作中作「贋作・里見八犬伝」収録。

 
『道徳という名の少年』
『道徳という名の少年』

2010.5 角川書店

 町いちばんの美女がつぎつぎ生んだ四人の娘の、父親は誰……?「1、2、3、悠久!」 両腕のない美少年と、口の利けない雑貨屋の娘が夫婦になって……「ジャングリン・パパの愛撫の手」 など、ジャングリン一族の歴史を追った五篇を集めた連作集。

 
『製鉄天使』
『製鉄天使』

09.10 東京創元社

「待たせたな、天使チャン達!」鳥取県赤珠村のレディース、赤緑豆小豆が、伝説の中国地方制覇に挑む!『赤朽葉家の伝説』第二部のスピンオフ長編。「あたしら、爆走女愚連隊。ハイウェイの、風に、風になりたいのさ……!」

 
『ファミリーポートレイト』
『ファミリーポートレイト』

2008.11 講談社

ママの名前は、マコ。マコの娘は、コマコ。すなわち、それがあたし。あなたの人生の脇役にふさわしい命名法――。母親から“ちいさな神”として育てられた“物語る”女の子の、五歳から三四歳までの彷徨を描く暗黒の家族小説。

 
『荒野』
『荒野』

2008.5 文藝春秋

山野内荒野、十二歳。恋愛小説家の父の背中をみつめながら、自身も、恋の荒野をさ迷い始める……。おどろきと、ときめきと、痛み。誰にでもあったはずのあのころを描く、初恋成長小説。ファミ通文庫版の第一部と第二部に第三部を書き下ろし、改めて単行本化されました。

 
『私の男』
『私の男』

2007.10 文藝春秋

「おとうさんに、ぜんぶあげる――」2008年から1993年まで、15年の時間を遡る、ある無名の男女の物語。奪われて育った人間は、熟して実をつけることなく、朽ちるだけの花なのだろうか? 「おとうさぁん。おとうさぁん」北の黒い海を舞台に、親子の禁忌を描く暗黒の長編小説。第138回直木賞受賞。

 
『青年のための読書クラブ』
『青年のための読書クラブ』

2007.6 新潮社

“乙女よ(そして青年よ!)、永遠であれ。世がどれだけ変わろうと、どぶ鼠の如く、走り続けよ――!” 東京、山の手のミッション系女子校を舞台に、どぶ鼠の如き異端者の少女が集う「読書クラブ」の、百年にわたる理論武装の歴史を描いた物語。名門お嬢様学校の、禁断の部屋へようこそ……!

 
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet』

2007.2 富士見書房

“町いちばんのリアリスト”と“嘘つきの人魚”。鳥取県の中学に通う対照的な二人の少女、山田なぎさと海野藻屑の身に暗黒の未来が降りかかる。“砂糖菓子の弾丸”とは、“人魚”とは……? 2004年11月に富士見ミステリー文庫より刊行されたものを単行本化しました。

 
『赤朽葉家の伝説』
『赤朽葉家の伝説』

2006.12 東京創元社

高度経済成長を経てバブル崩壊、平成の世にいたる現代史を背景に、三代の女の人生を描いた大河小説。日本推理作家協会賞受賞。直木賞、吉川英治文学新人賞候補。

 
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』

2006.6 角川書店

「わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった――。」いんらんな母の呪いで、輝くかんばせに生まれついた鉄道マニアの女子高生、七竈。彼女には密かに愛する少年、雪風がいたが、二人を取り巻く旭川の冷たい町並みは、次第に青春の呪縛を強めていく……。

 
『少女には向かない職業』
『少女には向かない職業』

2005.9 東京創元社ミステリ・フロンティア

“島の夏を、美しい、とふいにあたしは思う。強くなりたいな。強くて優しい大人になりたい。力がほしい。でも、どうしたらいいのかな”――中学二年生の少女たちの、一年間に渡る凄絶な《闘い》の記録。初めての単行本です。(07年12月に文庫化されました)