【社会】計画停電を23区当分実施せず 2日目は500万世帯2011年3月16日 朝刊 東京電力は15日、地域と時間を区切って電気を止める計画停電(輪番停電)を当分の間、東京都の23区で実施しないことを明らかにした。実施対象地域のグループ分けに含めているが、同日の記者会見で「停電対象にしないようにしたい」(藤本孝副社長)と説明した。ただ、区部の一部地域では隣接する23区外から送電を受けているケースがあり、その場合は停電することがあるという。 東京電力はこれまで、千代田、中央、港の都心3区は「停電の影響が大きい」として対象外としてきた。都市部での混乱を避けるために、今後、しばらくは残りの区部でも停電を見送る方針。冷房を使用する夏季など、今後の電力の需要次第で23区が再び計画停電の対象になる可能性もある。 15日の計画停電は東京都町田市、府中市や横浜市、さいたま市、千葉市など8都県で対象地域を5グループに分け、午前7時ごろから午後10時ごろまで各3時間程度実施した。地震による被災地がある茨城県は対象から外れた。 停電の対象は、計画停電初日の14日(約11万世帯)を大きく上回る約500万世帯に達した。東電は15日には前日に電気の使用を抑え過ぎていた反動から起きる「リバウンド需要」などがあると予測し、実施する地区や世帯数を大幅に増やした。 東電は16日も朝から計画停電を予定しており、対象世帯がさらに拡大すると見込んでいる。計画停電は少なくとも4月末まで続くとみられる。 PR情報
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