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“4号機 早急な対策必要”

3月16日 6時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島第一原子力発電所の4号機で核燃料を保管するプールの冷却ができなくなっていることについて、経済産業省の原子力安全・保安院は、16日未明の記者会見で、「早く水を入れて冷やさないと危険な状態になる」と述べ、早急な対策が必要だという考えを示しました。

福島第一原発4号機は、去年11月から、定期検査のために運転を止め、順次、原子炉の中にあったすべての核燃料548本を保管用のプールに入れています。しかし、地震の影響でプールを冷やす水を循環させることができなくなり、14日未明の時点で水温が、通常よりおよそ40度高い84度にまで上がっていて、その後は、機器の故障などで、温度や水位を測れなくなっています。これについて原子力安全・保安院は16日の記者会見で、水が蒸発してプールの水位が下がっているおそれがあるとしたうえで、「熱を持っている核燃料もあり、早く水を入れなければ、危険な状態になるものはある。あまり楽観的に考えない方がいい」と述べ、早急な対策が必要だという考えを示しました。核燃料を保管するプールは、水で満たすことで燃料から出る放射線を封じ込める仕組みになっていて、水がなくなれば、燃料が溶けて、放射線や放射性物質が、外に漏れ出すおそれがあります。この問題では、海江田経済産業大臣が15日、東京電力に対しプールに速やかに水を入れるよう法律に基づいて命じています。