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5号機 炉内の水位がやや低下

3月16日 5時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

原子力安全・保安院は、16日未明の記者会見で、これまで安全に停止しているとしていた福島第一原発の5号機でも、核燃料が入った原子炉内の水位がやや低下していることを明らかにしました。ただ、隣の6号機に津波被害を受けていない発電機があり、原子力安全・保安院では「水の量は調整できる」としています。

原子力安全・保安院によりますと、福島第一原発の5号機は、今月11日の地震と津波の発生時は定期点検中で、原子炉は安全に停止しているとしていました。しかし、核燃料は、営業運転に向けてすでに原子炉の中に入っていて、燃料を冷やすための水を循環させておく必要がありました。ところが、津波によりディーゼル発電機が壊れ、十分な水の循環ができず、原子炉内の圧力が高くなることもありました。このため、原子炉内の圧力を調整しようと、弁を開く作業を行ったところ、そこから水蒸気が出て、15日午後9時現在、水面が核燃料の2メートル1センチ上まで下がっていました。核燃料の露出はありませんが、これは5時間前の15日午後4時と比べて40センチ低くなっているということです。ただ、隣の6号機に津波被害を受けていない発電機があり、現在は、その発電機を使って、5号機と6号機の2つの原子炉に水を送っていて、原子力安全・保安院では「健全な発電機があるので水の量は調整できる」としています。