原発事故は東電に任せるべきだ。安全を確保することに彼らは常に全力だ。ほかに問題点はあるかもしれないが、首相が怒鳴りつけることは、安全確保のためには逆効果。東電の記者会見で、彼らをつるし上げていたメディアの連中は最低で、彼らこそ国賊だ。
我々は仲間だ。仲間ががんばっている。起こした事故に対して萎縮するほどになっている。
その人々を怒鳴りつけ、つるし上げるのは人間としても最低だが、トップとしても、チームニッポンのチームメイトとしても最悪だ。
彼らの能力を発揮させるためには、安全を確保するためには、そして真の情報を出させるためにも、これらは最悪の行為である。おびえた息子を心をこめて、教育のためにしかったことがないのか。
こんなことを言っても彼らには通じまい。
この記事が何を意味するか、考えてほしい。
いややめよう。彼らには無駄だ。
だから、我々が今議論すべきは、日本の成長戦略だ。
原発対応は全力で行われる。東電に任せる。それ以外の救助、被災地での物資供給、医療など、これも危機対応チーム、政府を中心に全力で当たっているだろう。政治主導などとあほなことをいまだにいっているやつは数人で、ほとんどの政府は頑張っているはずだ。
そして、緊急対応が終わった後は、事後対応だ。住居、メンタルケアなどだが、ここも視野に入っているし、阪神の経験を活かすために、当時の政府メンバーを活用すべきだ。
我々がやることは、その後の長期戦だ。
東北地方、そして日本をどう復興するのか。原発政策だけでなく、この国の新しい形を考える必要がある。自然災害により、これを避けるわけには行かなくなった。
東北の震災後を考える。東京のことも考える。国全体を考える。
今はそれしかない。
東北は新しい街づくり、産業、とりわけ農業を再興するにあたり、21世紀型のものにする。町も街もそうだ。農村も、漁村も。
そして、原発はいまこそ改めて、もう一度積極的に開発すべきだ。世論も住民も許さないだろうが、議論するべきだ。
計画停電ぐらいでがたがた言うな。いかに電力が重要か。ありがたいか。東電を信じないなら、こんな重要なものを信じられない組織に任せていたのか。
もう一度、チームニッポンのチームとして、電力、原発を考えよう。
新しい原発の隣には、閣僚達の別荘を置く。閣僚達が来ないなら、自分で住んでみろ、といわれれば、私が喜んで住もう。大学と学校を作ってもいい。
今こそ、20年後の東日本の形を考え、日本の形を考えよう。
具体案は、池田信夫氏の電力税を含めて、いろいろある。これから、それを議論していこう。
このような危機が次に来たときに備えるためのリーダーの選び方も含めて。