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ガソリン不足改善、少なくとも1週間

2011年3月15日20時49分

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写真:ガソリンスタンドの営業開始を待つ車列は500メートル以上になっていた=15日午前6時6分、青森県八戸市、杉本康弘撮影拡大ガソリンスタンドの営業開始を待つ車列は500メートル以上になっていた=15日午前6時6分、青森県八戸市、杉本康弘撮影

 東日本大震災で被災地や首都圏でガソリン不足が続いているが、状況改善には少なくとも1週間程度はかかりそうだ。物流網が滞ったり、消費者が買い急いだりしているだけでなく、東北と関東の6製油所が操業を止めたことがガソリン不足を招いている。

 地震後、東北唯一の製油所であるJX日鉱日石エネルギーの仙台製油所(仙台市)と、コスモ石油の千葉製油所(千葉県市原市)で火災が発生。JX鹿島製油所(茨城県神栖市)も破損し、いずれも復旧のめどが立っていない。

 JX根岸製油所(横浜市)と極東石油工業(市原市)、東燃ゼネラル石油の川崎工場(川崎市)の一部も操業が止まった。JX広報は「根岸が復旧するまでには1週間程度かかる」としている。

 6製油所の停止で、合わせて日量100万バレル超の原油処理能力が一時的に失われた。

 もともと国内の処理能力は過剰で、330万バレル程度の実需に対して約450万バレルあった。とはいえ、100万バレル超の能力が関東・東北に集中して滞ったことで、需給バランスが一気に崩れた。心理的な不安から「買いだめ」も起こり、混乱を後押しした。

 石油元売り最大手のJXは北海道室蘭市や西日本にも製油所を持つが、被災地では太平洋側の港湾施設や油をためるタンクが損壊。秋田県や山形県の港から陸路で被災地に運ぶ方法を検討している。

 製油所が正常に動いている出光興産や昭和シェルは、被災地向けや病院の自家発電向けを優先しているため、首都圏へのガソリン供給は減っている。西日本の製油所から石油製品を関東以北に回そうとする動きもあるが、正常に供給できるまでには「相当な時間がかかる」(昭和シェル)とみられている。

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