北安曇郡白馬村の北アルプス小日向山(1907メートル)から男性3人が帰ってこないと11日夜、大町署に連絡があった。署員らが12日朝から捜索。午後2時10分、小日向山北斜面の沢筋で同村北城、山岳ガイド石川哲也さん(31)の遺体を発見し、収容した。
一緒にいたとみられる同、市川昌(まさし)さん(42)、松本市島立、県職員林哲央さん(39)は見つからず、13日朝から捜索する。
救助活動に当たった関係者や同署によると、石川さんは雪崩の跡がある雪の中に埋まっていた。周りの沢筋にも雪崩跡があり、上方に雪庇(せっぴ)(尾根から張り出した雪のかたまり)の崩れが確認されたという。
3人は山スキー仲間で、11日朝に入山。短文投稿サイト「ツイッター」には、滑降中の市川さんとみられる投稿があるが、同署によると、11日午後1時半以降は途絶えたという。同署は東北・関東地方で起きた大地震が雪崩を誘発した可能性もあるとみている。大地震発生時、大町市で震度3を観測している。