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燃料棒露出、水注入ポンプ燃料切れ見逃しか

読売新聞 3月14日(月)22時23分配信

 福島第一原発2号機で原子炉の燃料棒が完全露出し、一時的にせよ「空だき」状態となった原因について、14日夜に記者会見した枝野官房長官は、「水を注入して冷却する作業に入っていたが、一時、(注入用の)ポンプの燃料不足で、想定より時間がかかった」と説明。

 2度にわたる燃料棒の完全露出の引き金になったのは、初歩的な作業ミスだった可能性を示唆した。

 東電などによると、2号機では当時、港から直接、海水を取水し、ポンプで原子炉内へ送り込んでいた。1、3号機でも同様の注水作業を行っており、作業員が1、3号機用のポンプの見回り後に、2号機用のポンプを確認した際、燃料切れで停止しているのを見つけたという。

 ある東電幹部は「想定外の大地震による作業員の不足と、深刻な事故が重なった。『命綱』である注水ポンプから目を離す事態が起きてしまった」と漏らした。

最終更新:3月15日(火)0時58分

読売新聞

 

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