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2011年03月14日(月)

県内GS ガソリン、灯油求め長い列
元売りの供給不足

ガソリンの供給が不足し、県内各地の給油所が休業したり、給油量を制限したりした=甲府市内
 
 県内のガソリンスタンド(GS)やホームセンターは13日、ガソリンや灯油を買う人の行列ができた。元売り各社が東日本大震災で東北地方にある製油所からの供給が止まったことや、被災地への供給を優先させる措置をとったのが要因。多くのGSが給油量を制限していて、売り切れて臨時休業するところもある。

 「元売りからの供給がないため休業します」。甲府市後屋町のGSは同日、ガソリンや灯油など石油製品が品切れとなり、店頭に看板を立てた。「元売りからの配送が届かず、問い合わせても『被災地の状況を見て配送する』と言われている」と担当者。

 営業していても幹線道路沿いのGSは、どこも長蛇の車列ができた。甲斐市のGSは13日、通常の2倍の約5万リットルを販売したといい、担当者は「ガソリンがなくなるという、うわさが出たようだ。休業するスタンドもあって、お客さんが増えている」と説明する。

 給油していた北杜市の主婦(39)は「制限されないうちに給油しようと思って来た。車がないと生活できないので満タンにしたい」と急いだ様子。三つの容器に灯油を入れていた甲斐市の主婦(45)は「停電の際ストーブに使えるよう多めに買っていく。大地震が起きたときのために備蓄したい」と話していた。

 中日本高速道路は同日、GSへの燃料供給が滞っているため、中央自動車道のサービスエリアで給油を制限する、と発表した。

 石油元売りの一つ「JX日鉱日石エネルギー」によると、地震の影響で宮城県などの3製油所の生産、出荷を停止した。稼働中の製油所は被災地への供給を優先させているため、他地域への配送が間に合わないという。「山梨には14日にも配送予定だが、今後流動的な状況が続く。可能な限り対応したい」(広報グループ)としていて、今後、稼働中の製油所での増産や輸出用を国内向けに回すなどして対応するという。


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