東京電力は、14日夜、記者会見し、福島第一原子力発電所2号機で、一時、原子炉内の水位が下がって燃料棒がすべて露出し、一部が破損した可能性があることを明らかにしました。
それによりますと、2号機では、14日昼ごろから原子炉の水位が低下し始め、原子炉を冷やす機能が低下したとしています。そして、午後5時17分ごろには、原子炉の水位が燃料棒の上の先端部分まで下がったあと、水位が測定できない状態になったということです。このため、東京電力はポンプで海水を注入しましたが、一時、ポンプが燃料切れで動かなくなったということです。東京電力は「この間に原子炉内で燃料棒の全体が、一時、露出していた可能性がある」としたうえで、「周辺で放射線が検出されているので燃料棒が破損している可能性がある」としています。東京電力は、午後8時ごろには原子炉内への海水の注入が再開されたとしていますが、記者会見の時点で、「実際に水位が上がるところまでは至っていない」としています。