(韓国国家危機管理庁・救助犬チーム、右から3番目の人は韓国の公使)
昨日から今日にかけて日本で起きていることはまるで映画の世界のような信じられない光景が次から次へと出てきて、実質的には昨日が最初の公務の日から役所に泊まり込むこととなって、少しは執務室のソファで仮眠したものの、一晩中余震が続き、毎回の警報で寝ている訳にも行かず結果的には最初の日が徹夜となりました。
しかし、夜が明けるに連れ、壊滅状態の町もあってまさに悪夢の状態となって原発の方も心配ですので、くれぐれも皆さんに冷静に動いて頂けるようお願いしたいと思います。
そんな中、外務省の仕事として非常に重要なのが、各国からの支援の申し入れに対応する事で、昨夜からルース・アメリカ大使、イギリスの外務大臣、アメリカのオバマ大統領、そしてクリントン国務長官との大臣や総理の電話会談に同席しました。
こういう電話会談の場合は特殊な機械をつかって間に通訳を入れて話をするのですが、話すタイミングが難しくて、やはり直接会う事にはかないませんが、直後から様々な国々の要人からもさまざまな支援の申し出を頂いていて、すでに50の国や地域から支援をするとの申し出を頂いている事に改めて感謝したいと思います。
そんな中、外国の支援は先日のNZ地震でも日本の緊急救助隊を送って活動して頂きましたのでイメージはご存知の方が多いと思いますけれど、外国から来てもらう場合、言葉の問題などもあるし、受け入れ側もまだ混乱していてなかなか簡単に来てもらうのも難しいため、外務省の対応が重要になってくるのです。
地震発生から24時間ちょうどの今日15時頃、世界の国々で最初に日本に来てくれたのが韓国国家危機管理庁の救助犬チームで、私が羽田に出迎えに行きました。
韓国とは羽田への便も多く、羽田は地震直後から復旧しているので出迎えもし易かったということもあり、急遽出させて頂きましたが彼らは韓国人旅行者も多い仙台に領事館を持っていて、羽田からすぐに宮城県に向かってもらいました。
彼らはスマトラ地震やチリ地震でも活躍した精鋭だそうで、彼ら自身の安全確保も当然ですが、頑張ってくれることと思います。
今日の夕刻にはシンガポール隊も到着予定で、時間勝負の救助隊の活躍を祈りたいと思います。
2011/03/12 19:29:57 | コメント 1件 | この記事のURL
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