14日午前11時1分、東京電力福島第一原子力発電所の3号機で爆発が起きて煙が大量に上がり、原発の作業員6人がけがをしているということです。経済産業省原子力安全・保安院では、12日の1号機に続いて水素爆発が起きたとみて、原発から半径20キロの中に残っているおよそ600人の住民に対して屋内退避を指示しました。枝野官房長官は、記者会見で「原子炉を覆う格納容器は、健全だという報告を受けた。放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低いと考えている」と話しました。
14日午前11時1分、福島第一原子力発電所の3号機から爆発音がして大量の煙が上がりました。これについて経済産業省原子力安全・保安院では、水素爆発が起きたものとみています。東京電力によりますと、この爆発で東京電力の社員4人と協力会社の従業員2人のあわせて6人がけがをし、所在が分からなくなっていた7人については全員確認ができたということです。福島第一原発から半径20キロの範囲では住民に対してすでに避難の指示が出ていますが、半径20キロには、まだおよそ600人の住民が残っているとみられ、屋外にいる場合は、できるだけ早く建物の中に入るよう屋内退避を指示しました。現在のところ、敷地周辺では放射線の異常な上昇は見られていないということです。水素爆発は12日、福島第一原発1号機でも起きて建屋の上部が吹き飛びました。3号機でも原子炉の水位が下がり、燃料棒が露出したため、水蒸気と反応して水素が大量に発生したことが分かっており、水素爆発の起きることが心配されていました。枝野官房長官は、記者会見で「原子炉を覆う格納容器は、健全だという報告を受けた。放射性物質が大量に飛び散っている可能性は低いと考えている」と話しました。