NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

海水注入 “復旧は著しく困難”

3月14日 4時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力は、福島第一原子力発電所の1号機と3号機に続き、2号機でも原子炉を冷やすために海水を流し込むことを検討していますが、海水の塩分は原発の精密機器に大きな影響を与えることから、枝野官房長官は「海水につかった原発は、将来、復旧は著しく困難だ」という見解を示しました。

福島第一原発の1号機と3号機では、原子炉を冷やすために海水を大量に流し込んで温度を下げる作業が続けられ、2号機でも、今後、海水を使うことが検討されています。しかし、海水には塩分が含まれ、原発が海水につかると内部のセンサーやポンプなどさまざまな精密機械に、さびや腐食といった大きな影響を与えることが避けられません。これについて、枝野官房長官は13日午後の記者会見で、「海水につかった原発は、将来、復旧は著しく困難だ」という見解を示しました。東京電力も、海水を入れて再び使ったケースは世界中でないだろうとしたうえで、「原子炉の冷却を最優先に安全確保に全力を尽くしたい」と話しています。