14日からの計画停電で、首都圏のほとんどの鉄道会社は、一部区間の運休や運転本数を減らすことを決めました。国土交通省は「朝のラッシュに対応する輸送力は確保できず、通勤や通学が事実上できなくなっている地域も多い」として、通勤・通学を控えてほしいと呼びかけています。
東京電力が計画停電を決定したことを受けて、首都圏のほとんどの鉄道会社は、朝の始発から部分的に運休したり、列車の運転本数を大幅に減らしたりすることを決めました。例えば、小田急線が経堂駅より西の区間を、西武新宿線が鷺ノ宮駅より西の区間を終日運休にします。これらの路線と並行するJR中央線は運転されるため、ふだんは小田急線や西武新宿線を利用している人が中央線に集中するおそれがありますが、中央線も運転本数は大幅に少なくなる見通しです。国土交通省は「朝のラッシュに対応する輸送力は到底確保できず、通勤や通学が事実上できなくなっている地域も多い。動いている電車に乗客が集中すると乗り切れない乗客が駅のホームに滞留し、大きな混乱が起きるおそれもある」と話していて、14日朝はいつもどおりに家を出ず、通勤・通学を控えてほしいと呼びかけています。一方、停電が起こると踏切の遮断機が降りたままになり、渋滞が起きるおそれもあるということで、車での通勤にも十分注意してほしいと呼びかけています。