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前田元検事、起訴内容認める FD改ざん事件初公判

2011年3月14日10時21分

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絵:冒頭陳述を聞く前田恒彦被告=絵・岩崎絵里拡大冒頭陳述を聞く前田恒彦被告=絵・岩崎絵里

 大阪地検特捜部のフロッピーディスク(FD)のデータ改ざん事件で、証拠隠滅罪に問われた元特捜部主任検事の前田恒彦被告(43)の初公判が14日、大阪地裁(中川博之裁判長)で開かれ、元検事は起訴内容を認めた。17日の次回公判で結審し、4月中に判決が言い渡される見通し。

 前田元検事は2009年、多額の郵送料を免れた郵便不正事件で、厚生労働省から自称障害者団体へ郵便割引制度の適用を受けるための偽の証明書が発行された事件を担当。同年7月、同省元係長の上村(かみむら)勉被告(41)=虚偽有印公文書作成・同行使罪で公判中=宅から押収したFD内の証明書の日付データを、村木厚子・同省元局長(無罪確定)が事件に関与したとする捜査の見立てに合うように改ざんしたとされている。

 改ざん疑惑は昨年9月に朝日新聞の報道で発覚し、最高検が元検事を証拠隠滅容疑で逮捕。同10月には、改ざんを隠したとして前特捜部長の大坪弘道(ひろみち)被告(57)と元副部長の佐賀元明(もとあき)被告(50)を犯人隠避容疑で逮捕した。大坪前部長と佐賀元副部長は否認のまま起訴され、公判前に争点や証拠を絞り込む非公開の手続きが地裁で続いている。

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