【フィリピン】日本に震災救援隊を派遣:官民連携し捜索や医療専門家など
NNA 3月14日(月)8時31分配信
11日に発生した日本の三陸沖を震源とする東日本大震災に伴い、フィリピン政府はフィリピン赤十字(PNRC)と連携して、被災地に向けた被災者捜索・レスキューチームを編成・派遣したことを明らかにした。また、フィリピン医療協会(PMA)でも救急医療などの専門家から成る援助隊を編成するなど、官民を超えた人道派遣の動きが広まっている。GMAなどが伝えた。
大統領府のバルテ副報道官によると、国家災害リスク軽減・管理評議会(NDRRMC)では、被災地向けの捜索・レスキューチームを編成したことを明らかにした。これについて、PNRCのパン事務長も、12日に97人の救援要員を現地入りさせ、捜索などの支援のほか、被災者の相談対応などの業務にも当たっているとした。加えて同日には救援要員3人、補給業務要員1人、災害救助犬2匹を送ったことも明らかにした。
一方、PMAのオスカー会長は、外科医、救急医療、麻酔医、小児科医などから成る専門家チームを編成したことを明らかにし、現在は、支援の方法について、日本医師会との間で調整を進めている段階であるとした。
このほか、フィリピン沿岸警備隊(PCG)のタマヨ司令官は、日本の海上保安庁との数十年にわたる共同演習や国際協力機構(JICA)の人材育成プログラムなどを通じて、PCGが日本とは密接な関係にあることを強調。大統領府や監督庁である運輸通信省の命令があり次第、医療担当者やダイバーを現地に送る用意があるとした。
これより先、アキノ大統領は、菅直人首相に対して、今回の震災に際して、フィリピンとしては最大限の支援の用意があることを表明していた。
■在日比人死傷の報告なし
フィリピン外務省によると、日本には現在、およそ30万6,000人のフィリピン人が居住しており、そのうち、今回の震災で被害の大きかった東北地方には4,500人程度がいたとみられている。13日午後1時現在、在日フィリピン人の死傷者は報告されておらず、在日フィリピン大使館および領事館では、引き続き在日フィリピン人の安否情報の確認を急いでいる。
また、在日のフィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)の一部が13日に首都圏のニノイ・アキノ国際空港(NAIA)に到着し、地震発生時の恐怖を振り返った。そのうちの1人、ヨランダ・オーウチさんは、震源から自動車で4時間程度の距離にある場所で地震にあったが、「死ぬかと思った。今は無事に帰国できてほっとしている」と涙ながらに今回の地震への恐怖を語った。
■津波警報は解除
なお、フィリピン火山地質学研究所(Phivolcs)が沿岸地域を中心に全国19州を対象に出していた津波に関する注意勧告は、11日午後11時半に解除された。
同研究所では11日午後2時、◇バタネス◇カガヤン◇イロコスノルテ◇イサベラ◇ケソン◇アウロラ◇カマリネスノルテ◇カマリネススール◇アルバイ◇カタンドゥアネス◇ソルソゴン◇ノーザンサマール◇イースタンサマール◇レイテ◇サザンレイテ◇スリガオデルノルテ◇スリガオデルスール◇ダバオオリエンタル◇ダバオデルスール――の19州で警戒度「レベル1」を発令。同日午後3時半に警戒度が「レベル2」に引き上げられたことを受け、各州で計22万4,243人が避難した。
同研究所は、注意勧告を解除後も高波が押し寄せる可能性があるとして、海岸付近に近付かないよう国民に注意を呼び掛けている。
大統領府のバルテ副報道官によると、国家災害リスク軽減・管理評議会(NDRRMC)では、被災地向けの捜索・レスキューチームを編成したことを明らかにした。これについて、PNRCのパン事務長も、12日に97人の救援要員を現地入りさせ、捜索などの支援のほか、被災者の相談対応などの業務にも当たっているとした。加えて同日には救援要員3人、補給業務要員1人、災害救助犬2匹を送ったことも明らかにした。
一方、PMAのオスカー会長は、外科医、救急医療、麻酔医、小児科医などから成る専門家チームを編成したことを明らかにし、現在は、支援の方法について、日本医師会との間で調整を進めている段階であるとした。
このほか、フィリピン沿岸警備隊(PCG)のタマヨ司令官は、日本の海上保安庁との数十年にわたる共同演習や国際協力機構(JICA)の人材育成プログラムなどを通じて、PCGが日本とは密接な関係にあることを強調。大統領府や監督庁である運輸通信省の命令があり次第、医療担当者やダイバーを現地に送る用意があるとした。
これより先、アキノ大統領は、菅直人首相に対して、今回の震災に際して、フィリピンとしては最大限の支援の用意があることを表明していた。
■在日比人死傷の報告なし
フィリピン外務省によると、日本には現在、およそ30万6,000人のフィリピン人が居住しており、そのうち、今回の震災で被害の大きかった東北地方には4,500人程度がいたとみられている。13日午後1時現在、在日フィリピン人の死傷者は報告されておらず、在日フィリピン大使館および領事館では、引き続き在日フィリピン人の安否情報の確認を急いでいる。
また、在日のフィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)の一部が13日に首都圏のニノイ・アキノ国際空港(NAIA)に到着し、地震発生時の恐怖を振り返った。そのうちの1人、ヨランダ・オーウチさんは、震源から自動車で4時間程度の距離にある場所で地震にあったが、「死ぬかと思った。今は無事に帰国できてほっとしている」と涙ながらに今回の地震への恐怖を語った。
■津波警報は解除
なお、フィリピン火山地質学研究所(Phivolcs)が沿岸地域を中心に全国19州を対象に出していた津波に関する注意勧告は、11日午後11時半に解除された。
同研究所では11日午後2時、◇バタネス◇カガヤン◇イロコスノルテ◇イサベラ◇ケソン◇アウロラ◇カマリネスノルテ◇カマリネススール◇アルバイ◇カタンドゥアネス◇ソルソゴン◇ノーザンサマール◇イースタンサマール◇レイテ◇サザンレイテ◇スリガオデルノルテ◇スリガオデルスール◇ダバオオリエンタル◇ダバオデルスール――の19州で警戒度「レベル1」を発令。同日午後3時半に警戒度が「レベル2」に引き上げられたことを受け、各州で計22万4,243人が避難した。
同研究所は、注意勧告を解除後も高波が押し寄せる可能性があるとして、海岸付近に近付かないよう国民に注意を呼び掛けている。
最終更新:3月14日(月)8時31分