発電所では地震後から目視点検を行い、原子炉格納容器内の重要設備には異常が無いことを確認しております。
地震が発生した時に定期検査を行っており、原子炉のふたが開いていた1号機について、原子炉内部の点検を開始しました。
点検は3段階に分けて、内部の損傷や有意な変形、機械を留めている部分(ボルト・はめ合い等)に異常の有無が無いかなどを確認します。
平成19年8月21日から開始した1号機の炉内点検は平成19年12月14日に完了しました。
炉内点検は原子炉の上から照明とカメラを下ろし、映し出される映像を確認しながら行われます。(炉内点検作業の様子を動画で紹介しています。こちらをクリックしてください。(30秒、150kbps、Windows Media形式))
平成19年8月21日〜23日に行った第1段階の点検では、損傷・変形・脱落などの異常は確認されませんでした。
・フランジ:原子炉圧力容器本体とふたの接合部・上部格子板:燃料集合体の仕切り板・給水スパージャ:炉内へ給水する水の吐出口・炉心スプレイ配管:緊急時冷却水が通る配管・キーパー、クサビ:上部格子板を固定する金具・炉心スプレイスパージャ:緊急時冷却水の吐出口
平成19年9月14日より第2段階の点検を開始し、14日〜18日に原子炉上部の範囲における点検を一通り終了いたしました。その結果、損傷・変形・脱落などの異常は確認されませんでした。
平成19年10月1日に第2段階の点検は終了しましたが、原子炉上部および原子炉中間部ならびに定期検査のために取り外し、機器仮置きプールに仮置きしていた蒸気乾燥器については、点検において損傷・変形・脱落などの異常は確認されませんでした。
蒸気乾燥器と同様に定期検査のために取り外し、機器仮置きプール内に仮置きしていた気水分離器について点検を実施した結果、仮置き用の脚部(4本中4本)と原子炉内へ設置する時に位置を決めるためのガイドピン(2本中2本)に変形を確認いたしました。仮置き用の脚部とガイドピンは、気水分離器の補助的な設備であり、機能や構造に影響するものではありません。
また、気水分離器の仮置き用脚部の変形に伴い機器仮置きプールの床面にキズが確認されておりますが、当該箇所からの水漏れは確認されていません。
平成19年11月26日より第3段階の点検を開始いたしました。平成19年12月14日に点検を終了し、損傷・変形・脱落などの異常は確認されませんでした。
・炉心シュラウド: ジェットポンプによりシュラウド下部から炉心部に 導かれた冷却水の流路を確保するための仕切板・〜ハウジング:機器を保護する構造物・〜スタビライザ:揺れを減少させ、安定させる機器
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