宮城県にある東北電力女川原子力発電所の敷地境界付近で通常よりも高い値の放射線の量が計測されたことについて、東北電力は、13日午後、会見し、今回計測された放射線は、女川原発から出たものではないと判断したと説明しました。
その根拠として東北電力は、女川原発の3基の原発は、地震で安全に自動停止していて、原子炉の温度も12日未明までに「冷温停止」と呼ばれる十分に低い値に下がり、異常を示す状況は確認されていないこと、また、発電所から放射性物質が出る場合、通常、排気筒から外に放出されるが、排気筒に設置された放射線の測定器は、当時、非常に低い値を示していることなどを挙げています。そのうえで、東北電力の担当者は「福島第一原子力発電所から実際に放射性物質が放出された事実があり、風などによって女川原発まで流れてきたと考えるのが自然ではないか」と説明しました。