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福島の原発 予断を許さぬ状態

3月13日 6時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

11日の地震で原子炉を安全に冷やす仕組みが機能しなくなっている、福島県にある東京電力の福島第一原子力発電所の2号機や福島第二原発の原子炉3基では、原子炉を止めたあとに完全に冷やす作業が進められていますが、地震の発生から2日後でも、めどは立っておらず、予断を許さない状態が続いています。

このうち、福島第一原発の2号機では、非常用のディーゼル発電機が動かなくなるなどして、原子炉を冷やせなくなり、炉内の水の高さが通常よりも低い状態が続いています。また、原子炉格納容器内の圧力も通常より高い状態が続き、東京電力は圧力を下げるために、当初、電気を発電する電源車を原発につないで電気で動く装置を回復しようとしましたが、津波で装置が壊れてしまってうまくいかず、別の手段の検討を続けています。一方、福島第二原発の1号機、2号機、それに4号機の3基は、原子炉を冷やす水の温度が通常の30度から100度以上に上がり、炉内を十分に冷やすことができない状態が続いています。このため、水の温度を下げる装置を復旧できないか検討を重ねていますが、まだ具体的な方法は決まっていません。いずれの原発でも原子炉を完全に止めるめどは立っておらず、東京電力は復旧作業を急いでいますが、予断を許さない状態が続いています。