２００１．８．５ 角皆 静男 １６６
白票を投ずるくらいなら棄権せよ
先週の参議院議員選挙で、マスコミの予測が外れたことがある。投票率が予測よりも５％も低く、前回よりも低かった。
世間では、よく、棄権はするな、適任者いなければ白票を投じよという。私はこれは間違いだと思う。棄権は話題になっても、白票が問題になった試しがない。今回も、白票はその数すら報道されないが、新聞は、「この棄権した陰の民意の存在は、今後の小泉政局を占ううえで非常に大きな意味を持って来るであろう」と書いている。
一事不再議というのがあって、投票に至った案件は二度と審議されることはない。その結果、ある教授人事で、白票が多く、可決にいたらず、葬り去られたことがある。当人は、よくわからないからという軽い気持ちであっても、結果は否と同じである。このように、白票助長は、無意味なばかりか、事なかれ主義を助長させ、とんでもない結果を招くことがある。
政府間組織ではない我々の国際会議では、多くの場合、一人一人が賛否の意見を開陳する。そして、投票はせず、議長の一言で事が決まる。「沈黙は美徳ではなく、意志表示は構成員の義務である」。
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Date: Mon, 06 Aug 2001 13:31:00 +0900 2001.8.5.
暑中御見舞い申し上げます.
「週刊角皆レター」毎週楽しく拝読させて頂いてますが,今回の166はことのほか興味深く,というのは「沈黙は.......................義務である」が偶然にも私が数年前に学部学生へ行った最終講義の結語と一致していたので！ 先生も学生も急には変われず,国際的にもこれからの日本の大学の高等教育の前途は多難でしょう？
ところで忙しい貴殿に,このようなお願いをして恐縮ですが,「最近の十大研究成果」のうち(4)から(10)までのご研究の詳しい内容を知りたく,恐縮ながら代表的がreferencesをご教示願えませんでしょうか？各個人宛別々に御願いするか,検索すればよいのでしょうが,今回に限りご好意に甘えさせて頂ければと,かくも不躾な願いをします.
ご都合のよい折りにご教示願えれば幸いです.
小西 健二
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Date: Tue, 7 Aug 2001 14:58:36 +0900
大隅です ご無沙汰しています
毎週 「400字コラム」 読ませていただいています 仕事の関係の お願いで 恐縮です。
勉強不足で、最近の十大研究成果（角皆関係）のうち、 当然に私が知っていないといけない下記 2件の中身に不案内です。
５． 日本海から、ほぼ容量いっぱいにCO2を溶かしこんだ表面水が宗谷海峡を経てオホーツク海へ流れ込み、冬の冷却で重くなり、その南西部で中層に潜り込んでいることをアルカリ度から明らかにした。［大槻晃久］
６． 北部北太平洋で湧昇水から放出されるCO2量は年とともに減っており、CO2を貯めたのと同じ効果を示すが、その水は南下してしまい、正味でもっとも多く貯めているのは30°N付近の亜熱帯域であった。［脇田昌英他］
文献の所在を 教えてくださるか、資料を いただけるか できませんでしょうか CO2海洋隔離の経済産業省のプロジェクトは、海域実験が思うように進まないまま、来年度からの新たな５ヵ年計画の概算要求をするという 綱渡りになっています。
大隅多加志
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