事件【主張】原発爆発事故 安全軽視が招く重大事態、国難をはね返す力をみせよう+(1/3ページ)(2011.3.13 02:33

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【主張】
原発爆発事故 安全軽視が招く重大事態、国難をはね返す力をみせよう

2011.3.13 02:33 (1/3ページ)

 三陸沖を震源とした巨大地震は巨大津波を次々と起こし、日本列島の太平洋岸を襲った。最大級の国難といっていい。町や集落ごと壊滅した地区もある。

 だが、手をこまねいてはいられない。今こそ国を挙げて日本人が結束し、東日本大震災がもたらした危難をはね返し、救援と復興に力を合わせなければならない。

 とりわけ重大で早急に対処しなければならないのは12日夕、福島県の東電第1原発1号機で爆発と高レベルの放射線が検出された事故だ。深刻さは時とともに拡大、住民の避難指示範囲は同夜、第1原発の半径20キロに広げられた。

情報管理に手抜かり

 枝野幸男官房長官は「万全の対応をしているので落ち着いて行動を」と訴えたが、何が起きているかの説明は遅れた。情報管理に問題はなかったのか。国が情報を正確に把握し、迅速に周辺住民の安全確保を図ってはいなかった。

 同1号機では緊急炉心冷却装置(ECCS)という肝心の安全装置が働かなかったことが今回の事態を招いた。日本にとって安価で安定的な電力の供給源である原発の意味は大きい。しかも、安全性の信頼があってこそ地元は原発を受け入れているのに、基本的な安全手続きを軽視したことから起きたとすれば、言語道断だ。

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