東北地方太平洋沖M8.8地震:2011年3月11日

(2011/03/13 更新) この件で気象庁には問い合わせしないで下さい。

米国地質調査所はM8.9、ハイバード大学のCMTではMw9.1!となっています。超巨大地震です。

図1:気象庁震源カタログによるやや広域の震源分布。今回の活動は含んでいません。青色線は地表プレート境界線です。

図2:米国地質調査所のPDEカタログによる8日以前のやや広域の震源分布。以下、すべて世界標準時。

図3:同上で、今回の地震の前までの活動は青色で、9日の地震以降を赤色で震源を示しました。

図4:2011年2月6日以降の震源分布。9日の震源と今回の本震と主な余震地震は、パラメータを示しておきました。 余震域の南端が、相模トラフから沈み込んだフィリピン海プレートが太平洋プレートと東北日本弧に サンドイッチされた付近で終わっており、破壊がそこで止まったもよう。 今回の地震は巨大だったので、中越地方や1983年日本海中部地震の余震域まで影響を与えた可能性があります。

図5:図4の枠の中の時系列図を示した。下が南川で、上が北側。こうしてみると9日の地震は、今回の地震の前震らしく見えます。

図6:図4の枠の中のM-T図。

図7:ハーバード大グループのCMT解。今回の地震(右図)は、2日前の地震(左図)とほぼ同じメカニズム解。 低角逆断層型で、太平洋プレートと東北日本弧の境界面での沈み込みによる典型的な地震。モーメント・マグニチュードが9.1!。

図8:1900年以降に発生した超巨大地震の震源分布。

図9:図8の震源の発生時系列。2004年スマトラ地震の後に指摘したように、超巨大地震は続発する傾向が見られる。