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2011年3月

2011年3月12日 (土)

ウソを言うな

 M8.8の超巨大地震対応で2回目の党首会談。昨日は名古屋市議選の遊説中に地震発生し、急遽遊説を中止し上京するも間に合わず。

 私から言ったのは、「福島原発がメルトダウンを起こしてないか」という問題。菅総理も枝野官房長官も「いや、そういうレベルには達していない」と、原子力保安院の説明を繰り返すだけだった。

 午後3時40分、突如総理にメモが入った。オレンジ色のメモ帳だった。中味は見えなかったが、何か重要な情報らしい。総理と官房長官の間に置かれた。

 4時、党首会談終了。みんなの党地震対策本部に戻ってブリーフしていたら、日テレが1号原発が爆発した映像。NHKはドンガラになっている1号機を映していた。爆発は3時30分。ということは、あのオレンジメモは爆発メモだったのか。

 メモが入っても野党党首には教えない。私は最後に申し上げた。「ウソをつくのが一番よくない」。枝野さんも私の目を見ながら、うなずいていた。ところが、その後の会見は要領を得ない。役人から言わされていることを繰り返すのみ。

 みんなの党参院公認候補だった菅本かずまさは福島原発のある双葉町に生まれ育った。原子力保安院に勤める親族から「早く逃げろ」と言われたそうだ。津波から命からがら逃げおおせたと思ったのもつかの間、今度は放射能。

 私は菅本に言った。「危機は未来永劫続くものではない。必ず、終わりが来る。希望をすてるな」

2011年3月10日 (木)

覚悟のアジェンダを競争入札

 政治は「誰がやるか」の前に、「何をやるか」が先行しなければならない。つまり、覚悟のアジェンダが必要だ。

 名古屋市では、河村市長率いる「減税日本」が過半数を確保するかが焦点。この「減税」は今、タイタニック民主党の救命ボートになろうとしている。小沢系議員が大挙して押しかけることも、ありか。

 しかし、よく分からないのは、「減税」は小さな政府を指向する一方、バラマキのマニフェスト原理主義小沢派は明らかに大きな政府。小沢派は国民新党と組んで郵政民営化は反対、TPPも反対。では、河村市長はどうなのか?不明である。

 北米向輸出で稼ぐ愛知県でTPPに反対するのか? 郵政株売却を凍結して再国有化を目指すのか。

 「減税日本」と小沢派が合体すると、歳入・歳出両方でバラマキが起きる。「借金は今の国民の手元にカネが残るから、いい」とでも河村市長に言いたいのかもしれない。

 でも、成長がなければ、将来世代が確実にツケを払わせられる。小沢・河村減税党は、またしてもバラマキによる成長路線なのだろう。「タコが自分の足を食って成長します」というのと同じだ。

 東京も、アジェンダなき人気取り合戦が繰り広げられている。「誰がやるか」の話ばかりだから、一度引退すると思われた石原パパが再登場。

 後出しジャンケンが勝利の鉄則とあって、東国原氏は告示10日前に出馬表明するとか。「何をなすべきか」の議論が全く行われない。

 みんなの党は「東京都アジェンダ」をHP上に掲げ、今“競争入札”にかけている。このアジェンダをより深く、より多く覚悟をもって実行できる人を応援する。

 神奈川も同じだ。

2011年3月 4日 (金)

長妻裁きの不公平

 今日から名古屋市議選。みんなの党は8名の公認候補を出した。減税の前に無駄排除を先行させる。議員定数、報酬削減と、職員の総人件費2割カットなどを決める。

 経済首都名古屋は民間が主役。法人市民税を半減し、市営地下鉄・バス、水道を民営化する。地域主権型道州制を見据えて名古屋市を解体し、生活圏に即した特別区を基礎自治体とする。

 「規制仕分け」の12項目はショボいものばかり。規制改革の本丸に切り込めていない。岩盤のようなガラパゴス官僚既得権益を突破するには、例えば役所ごとに分かれているタテ割法人体系を廃止するぐらいのことが必要だ。

 みんなの党は規制改革緊急推進プラン(素案)をまとめ、パブリックコメントを募集している


 主婦の年金切り替え漏れを救済する問題は、後先考えずに国民を大混乱に陥れるシンボルだ。

 昨年12月に出された課長通知は、実際は長妻大臣の指示だったと明らかにされた。

 これは、都合の悪いことは全て長妻氏の責任に押付けようという細川大臣と官僚達のドス黒い陰謀の可能性もある。

 課長通知は、夫が脱サラしたりしたときなどに、保険料支払いの必要のある第1号被保険者への年金切り替えをしていなかった場合でも、保険料の時効期間が過ぎていない直近2年の保険料だけ納めれば、まじめに切り替えを行い長い間保険料を納めてきた方と同じ扱いにするというものだ。

 こういう「長妻裁き」は不公平極まりない。まじめに保険料を払ってきた主婦からは大ブーイング。民主党はもう終わっている。

2011年3月 1日 (火)

藁にもすがる

 未明、予算案採決本会議。投票総数453票。賛成295、反対158。3分の2には遠く及ばない。民主党からは脱走組は、そのうち、亡命して河村新党となるか。

 国民に対する詐欺罪が確定した「嘘つき予算」である。民主党が掲げた予算の組み換えなど全くできていない。自民党時代と変わり映えのしない「カンニング予算」でもある。

 みんなの党は、「予算の組み換えとはこういうものだ」という大胆な修正案(別表)を作った。消費税10兆円を全額地方に委譲。法人税率の実効税率を半減。

 特会の埋蔵金を18兆円掘り起こし、日本郵政、政投銀、JT等の株を4分の1売却し、3.5兆円を捻出。結果として公債発行額は44兆円から19兆円に25兆円も減る。

 国家財政一般会計の規模は92兆円から61兆円へと3分の2のサイズになる。「小さな政府で地域が主役、民間主導の成長路線」を地で行く修正案だ。

 民主党に働きかけてもなしのつぶて。何が「熟議の国会」だ。聞く耳を持たない「増税独裁予算」。そのうち、日本にもジャスミン革命が上陸するだろう。

 昨日、松田公太議員が菅総理に「なぜ野党時代から言ってきたことと、今やっていることが違ってしまったのか」本人に聞きたくなって、官邸にアポを入れた。ダメもとで総理秘書官に電話したら、「すぐに来てくれ」とのこと。

 タリーズのハニーミルクラテを持参して、菅総理に「なぜ公務員改革が頓挫しているのか」ズバリ聞いたら、「気持ちは変わっていない。一部手直しでなく、構造を根本から変える必要がある」と言ったそうだ。

 だったら、みんなの党の「霞が関改革法案」になぜ賛成しないのか。今ごろ気がついたような言い訳をしても遅い。

 松田公太さんらしい咄嗟の行動だったが、菅総理が藁にもすがる思いであることがよく分かった。

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