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名古屋市議選:対市長、各党躍起 大物の応援続々

 13日投開票の名古屋市議選で、各党の党首級や国会議員が続々と応援に駆け付けている。既成政党と首長政党の激突がクローズアップされる今回の市議選は、4月の統一地方選の前哨戦。各党・陣営とも「負けられない」と有権者の支持拡大に懸命だ。【宮島寛、福島祥、加藤潔】

 市議選告示後初の日曜となった6日、民主党愛知県連の牧義夫代表(衆院議員)は地元・瑞穂区の候補者の遊説カーに乗り込んだ。街頭演説で市議会リコール成立について「謙虚に受け止め、一から出直すぐらいの気持ちで臨む」と強調。「しっかりと税金の使い道をチェックできる議会にする」と訴えた。

 自民党は、知名度のある佐藤ゆかり、山東昭子両参院議員らが駆け付けた。南区でマイクを握った佐藤氏は「目先の減税にごまかされないように。後で大きなつけが回ってくる。子供たちの背中に大きな借金を残していいんですか」と、河村たかし市長が掲げる市民税減税の恒久化に懸念を示した。

 公明党は松あきら副代表(参院議員)が名古屋入り。天白区での街頭演説で「公明党は庶民の味方」と、党市議団がいち早く議員報酬半減に賛成したことなどをアピール。市民税10%減税は仕組みを改め、低所得者にも恩恵が届く「庶民減税にする」と述べた。

 共産党は穀田恵二国対委員長が応援に駆け付けた。天白区で行った街頭演説で「河村市長の狙いは自分の言うことを聞く議会にすること。こういうやり方を許していいのか」と批判した。

 河村市長と大村秀章知事は、公務の合間を縫って河村市長率いる「減税日本」の各候補をてこ入れ。6日、地下鉄野並駅前で同党新人と並んでマイクを握った大村知事は「市議会を大きく変え、庶民革命を前に進めていこう」と訴えた。

 みんなの党は江田憲司幹事長が告示前日の3日に応援に入り、「河村市長はいいこともやるが、時々暴走する。しっかりチェックする勢力が必要だ」と市長の施策には是々非々で臨む姿勢を示した。

毎日新聞 2011年3月7日 14時00分

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