東北のニュース

前原外相辞任で「統一選大敗免れぬ」 不安と不信拡大

 前原誠司外相が外国人献金問題で辞任したことを受け、東北の民主党関係者は7日、行き詰まり感が一段と強まった菅政権の行方に、不安と不信を募らせた。統一地方選が目前に迫る中、混迷する政権から浴びせられる度重なるダメージ。各県連幹部からは「このままでは大敗は免れない」「人物本位で戦うしかない」などの声が上がった。
 各県連幹部の党本部に対する主な注文、意見は=表=の通り。「菅首相で統一地方選は戦えるか」との質問には、岩手などの3県連幹部が「戦えない」と答えるなど、厳しい指摘が相次いだ。
 秋田県連の小沢秀宏総務会長は「党内がまとまっていない状態で統一選に入れば大敗するだろう。支持率が低迷する党首のもとでは戦えない」と突き放した。
 宮城県連の菅原敏秋幹事長代理も「党内政局がさらに揺れ、一体感が損なわれれば、統一選にはマイナスでしかない。有権者に対して全く説明ができない状態だ」といらだちを隠さない。
 外相辞任に加え、衆院議員16人の会派離脱表明、農水政務官の辞任―。党本部が繰り広げる内部抗争とは「一線を画したい」との思惑ものぞく。
 「県連が一丸となって努力するだけだ」と強調するのは党員資格処分を受けた小沢一郎元代表の地元、岩手県連の佐々木順一幹事長。「政権批判は一層強まるだろう」と語り、地方独自の戦いを覚悟する。
 山形県連の武田聡幹事長は「菅首相のまま統一選を迎えるのがベストではないが、変われば戦えるというものでもない。統一選は候補者の人物本位で判断してもらうしかない」と話す。
 青森県連の山内崇幹事長も「今は辛抱が第一だ。国民の支持を取り戻すため、死に物狂いで戦う覚悟が求められている」と悲壮感をにじませた。
 前原外相は「ポスト菅」の有力候補とも言われた。福島県連の宗方保総務会長は「立派な決断。本来なら続けてほしいが、やむを得ない」と理解を示し、「辞任自体は統一選に影響しない」との見方を示した。


2011年03月08日火曜日


Ads by Google

関連記事

powered by weblio



△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS
  • 47CULB