No.27 オバマの沈黙、民主党の自滅
March 7th, 2011 by Bliss Appledore
チュニジア、エジプト、そしてリビアの反政府運動は、アメリカにとって何を意味しているのか。
ネオコンどもは、ノーベル平和賞をもらったにもかかわらず、オバマ大統領が無能だからこんな混乱が起きた、などとデマをとばしているが、つまりはこういうことだろう。
ブッシュ政権時代の中東政策があからさまに失敗し、終焉を告げているということだ。
ベンアリにしろ、ムバラクにしろ、カダフィにしろ、なぜ国民が貧困に喘いでいるのに、巨万の富を独り占めできていたのか?
全てイスラエルと油田の利権を守りたいアメリカが、独裁政権に援助金という名の袖の下を渡し、サポートしていたからだ。
賄賂を受け取る側の独裁者だってバカじゃない。(かなりバカっぽいのもいるけど。)
状況次第ではいつアメリカの寵が移るとも限らないことを知っているので、援助金をすなおに国民に分配なんぞするわけがない。アメリカに見捨てられたときのためのヘソクリとしてとっておくに決まっているではないか。
だからこそアメリカの政権が交代した今、中東で長く虐げられてきた国民(特に若者)が反旗を翻しても、国外逃亡のお手伝いなんてしないし、軍を介入させて独裁者を助けることもしていないというわけだ。
PHOTO : Muhammad Ghafari
だが、新しい世代が体制を一掃したところで、民主主義が急に根付くわけではない。
中東の国々が今後どうなっていくのか、誰にもわからない。
もしかしたら、今まで一緒に押さえつけられてきた人たちが、宗教別に対立しだして内戦になるかもしれないし、なんとか選挙にこぎつけて民主主義政府が誕生するかもしれないし、あるいは混乱期にありがちな(i.e. フランス革命〜ナポレオン)カリスマ的リーダーが現れてまた元の独裁国家になるのかもしれない。
今オバマが沈黙を守っているのは、無能だからではなくて、これからもっとゴタゴタしだしたときには助け船を出すかもしれないけれど、自分たちでリーダーを倒したんだから、とりあえず自分たちで国家建設をやってみてね、という判断なのだろう。
中東で政変が起こる度に、日本でも若者が決起して暴動でも起こせばいいんじゃない? と言っていた。
若者にニートが多いのも、車も買えず年金も払えないほど収入が低いのも、京大受験生がカンニングしちゃうのも、都知事が「萌え」規制するぞと脅したりしてくるのも、いきなり女児をトイレで殺しちゃうのも、この国ではジジババがのさばりすぎて、若い世代が虐げられているからだと思うのだが…。
どうやら日本は若者が暴動を起こして政府を倒さなくても、勝手に自滅する方向で動いているらしい。